衝撃のK-1復帰・看板スターに
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「ジェロム・レ・バンナ」の記事における「衝撃のK-1復帰・看板スターに」の解説
1999年、K-1に復帰。なお、クレージュとの契約は解除したが、プロボクシングへの並行参戦は続けていく予定だった。 元々筋肉質な体質だったが、契約問題によって試合枯れに陥っている間に、集中的なトレーニングによって肉体改造に成功し、通常体重が130kgを超えるようになった。 10月3日、K-1 GRAND PRIX '99 開幕戦に参戦。ローキック以外でのダウン経験が一度も無いほどの打たれ強さから“大英帝国の不沈艦”の異名を持ち、後にプロボクシングのヘビー級世界ランカーとなってWBA世界ヘビー級王座に挑戦するマット・スケルトンをパンチで圧倒して1ラウンドKO勝利。約1年前のグレコ戦では、ボクシングに傾倒したことによって構えが崩れ、ローキックがこねるような蹴り方になり、相手のローキックに対する防御も甘くなっていたが、この試合で改善されたところを披露した。 試合後には次戦となる準々決勝で前年のK-1 GPを3試合連続1ラウンドKO勝ちで通算3度目の優勝を果たしていた絶対王者ピーター・アーツとの対戦を熱望。翌日に行われたトーナメント組み合わせ抽選会ではバンナ以外の誰もがアーツとの対戦を避けるなか、希望通りにアーツを指名した。 12月5日、K-1 GRAND PRIX '99 決勝戦の決勝トーナメントに出場。「事実上の決勝戦」と謳われた1戦。トーナメント初戦となる準々決勝で希望通り前年度王者ピーター・アーツと対戦。試合開始から15秒でアーツの強烈なカウンターの右ハイキックでダウンを奪われる。しかし、それでもKOされることなく立ち上がり、その直後に圧力をかけて左フックで逆転の1ラウンドKO勝利。 続く準決勝では、下馬評を覆してアンディ・フグに勝利してきたアーネスト・ホーストと対戦。バンナは1ラウンド開始直後からパンチで猛ラッシュを仕掛け優勢にすすめ、1ラウンド終了間際には、ホーストの右ストレートに左のクロスカウンターをクリーンヒットさせてホーストをグラつかせる。ふらついたホーストに追撃を加えようとしたところで1ラウンド終了のゴングが鳴り、ホーストはゴングに救われた形となった。しかし、1ラウンドのラッシュによってスタミナを大きく消耗したバンナは、2ラウンドに入るとローキックを放った際にガードが下がった隙を突かれてカウンターの右ストレートからラッシュを受け逆転KO負けを喫した。
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