行われる日時
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/25 20:20 UTC 版)
埋葬式の前晩の「通夜」、および埋葬式後の適宜に、永眠者の記憶を行う祈りとして行われる。「通夜」の際、パニヒダの祈りを行うほか、親族や友人が聖詠(詩篇)を夜通し祈る習慣がある。 正教会においては人の死を「天国への入り口としての永眠」と捉えており、忌避すべきものとして考えないため、他の多くの奉神礼と同様に「祭」として位置付ける。それゆえ、パニヒダにも「祭」の名を冠した呼称が多数存在する。 正教会においてはパニヒダを永眠者のために行うにあたって奨励される時期がある。しかし、諸々の事情によって時期をずらして行われる事がしばしばある。特に九日祭は日本正教会においては火葬が行われた後すぐに、聖堂等において行われるのが一般的である。 三日祭…永眠者が永眠した三日目に行う。3日目に死から復活したイイスス・ハリストス(イエス・キリスト)によって永眠者の霊が救われるよう祈る。 九日祭…永眠者が永眠した九日目に行う。永眠者の霊が九階級ある天使と共に天上の教会に合わせられるよう祈る。 四十日祭…永眠者が永眠した四十日目に行う。復活後40日目に昇天したイイスス・ハリストスによって、永眠者の霊が天国に救われるように祈る。 一年祭…永眠して一年目に行う。 年祭…年数に関係なく任意に、永眠者が永眠した日に行う。 また、土曜日は永眠者を特に記憶する曜日とされる。これは土曜日に神が創造の業を休んだことが(創世記2:3)、神の国における安息を象っていると理解されることによる(ヘブライ人への手紙 4:9 – 10)。 上記永眠者個々人に関連付けられたものの他に、以下の日が全永眠者を特に記憶する日とされている。 大斎準備週間の第三週間目(審判の週間)の土曜日 - 神の審判を記憶する日であり、神の審判において永眠者の霊が義人達の霊と共に天国に救われるのを祈るため。 大斎の第2・第3・第4週間の土曜日 復活大祭後の第一週間(フォマの週間)の月曜日もしくは火曜日 - 人の復活の本源であるイイスス・ハリストスの復活を讃揚しかつ記憶するため。 五旬祭の土曜日 - 世の終わりにおける全死者の復活を記憶すること、および「凡の霊は聖神(聖霊)にて活され(いかされ)云々」との祈祷文が歌われるため。 前駆授洗イオアン斬首祭(9月11日) ソルンの聖ディミトリイの記念の前の土曜日(11月8日の前の土曜日)
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