こ‐け【×苔/×蘚/×蘿】
苔
(蘚* から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 11:59 UTC 版)
苔(こけ、蘚、英: moss)・コケは地表や岩の上にはいつくばるように成長し、広がるような植物的なもの。狭義のコケは苔類、蘚類、ツノゴケ類の総称としてコケ植物を指すが、コケはそれに加え菌類と藻類の共生体である「地衣類」や、一部のごく小型の維管束植物や藻類などが含まれる。語源は「木毛」にあり、元々は樹の幹などに生えている小さな植物の総称だったとする説がある[1]。自生している又は栽培されている苔は日本などで鑑賞の対象となるほか、イワタケなど食用の苔もある。
注釈
- ^ 松本侑子『誰も知らない「赤毛のアン」』(集英社)によれば、(イギリス文化の影響が強い)アンは苔をロマンティックなものとして見ているという。古井戸のそばの苔の生えた窪地で弁当を広げたり、ままごとの家の椅子に苔むした石を使ったりしている。ウィリアム・ワーズワースは『片山里の乙女』で、ルーシーを「苔むした岩影に咲くすみれ」と詠っている。
出典
- ^ “地衣類って何だろう”. www.chiba-muse.or.jp. 2024年1月12日閲覧。
- ^ 苔の名所10選『日本経済新聞』朝刊2017年6月18日・別刷り(日経+1)2018年6月1日閲覧。
- ^ 「コケむす自然 歩いて楽しむ/三大聖地 屋久島・北八ヶ岳・奥入瀬/地元団体などがツアー 初心者でも気軽に満喫」『日経MJ』2018年9月24日(観光・インバウンド面)。
- ^ 「コケ 屋上緑化に最適/軽くて管理作業が容易」『日本農業新聞』2019年8月12日(19面)。
- ^ 【いま風・水曜日】苔で作る森のジオラマ『読売新聞』夕刊2018年5月30日。
- ^ “愛媛県レッドデータブック | 高等植物 | コケミズ”. www.pref.ehime.jp. 2024年1月12日閲覧。
- ^ 世界大百科事典,百科事典マイペディア, 改訂新版. “コケサンゴとは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年1月12日閲覧。
- ^ 「物理学者の墓を訪ねて考えさせられること」東洋経済オンライン(2017年5月6日)2019年8月4日閲覧。
- ^ “モスグレーとは(色名がわかる辞典の解説)”. コトバンク. 2021年3月28日閲覧。
蘚
「蘚」の例文・使い方・用例・文例
- 蘚苔学
- 蘚苔学者
- 苔蘚学
- 苔蘚学者
- 蘚帽をもつ
- シダ(シダ植物)やコケ(蘚苔類)のような無花の植物で、生長は主茎の先端でのみ起こる
- 苔類や蘚類などに見られる小さな無性の生殖構造で、親から分離し新しい個体となる
- 蘚類の胞子嚢の口を取り囲む、房飾り様の歯状の付属器
- 蘚類、シダ類やほとんどの裸子植物の雌性生殖器
- ある蘚類や苔綱のような造精器を生じるコケの本体
- 胞子のうを生じるシダや蘚類の葉
- 特に花粉のうや蘚類の胞子のうのケースまたはさや
- 蘚類の胞子室をとりまく細胞間隔
- 蘚苔という植物分類
- 蘚類という苔植物
- 蘚類に属する苔植物
- 光蘚という植物
- 蘚苔植物に属する植物
- >> 「蘚*」を含む用語の索引
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