藤井流早囲いとは? わかりやすく解説

藤井流早囲い(藤井矢倉)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/29 14:50 UTC 版)

矢倉早囲い」の記事における「藤井流早囲い(藤井矢倉)」の解説

藤井矢倉組み上がり 先手限定ではあるものの、プロ棋戦第一線退いていた早囲い復活させたのは振り飛車党藤井猛であった藤井早囲い天敵である急戦矢倉封じるために、当時主流であった飛車先を突く手を保留する思想(飛先不突矢倉)に反して▲2六歩を早めに突いて▲2五歩見せる古い手順回帰後手に△3三銀や△5二金を指させて急戦矢倉しにくくさせる。また、玉の移動よりも▲3六歩〜▲3七銀の活用急いで様子を見、後手急戦に来るかを見極める。玉は8八まで囲うとは限らず7八で留めておき、(▲3七銀に対す部分的な定跡である)△6四角(角の睨み先手攻撃陣を牽制する狙いに対して藤井流はここで▲4六角として脇システム調の構え見せる。角交換起こりやすい形にし、通常の金矢倉ではなく片矢倉天野矢倉)に組む。これは金矢倉より8筋からの攻めに弱いが、角の打ち込みスキ少なく囲うのに必要な手数も1手少ない。得した一手は1筋か9筋の端歩に使うことが多い。 角交換起こりやすい脇システム片矢倉組み合わせ斬新かつ優秀で藤井はこの戦法早囲いというよりも、天野矢倉脇システムハイブリッドと言った方が適切だとしている)、佐藤康光阿部健治郎用いられ、3七銀戦法森下システム並んで先手矢倉有力な戦術として認知されるに至った。 しかし、藤井に対してもやはり急戦矢倉が優秀であることが明らかになる藤井流は飛車先早めに突くが、急戦を完全には封じられず、米長流急戦矢倉矢倉中飛車応用した急戦策が対策として指されており、主流戦法とは言いたかったその後2014年朝日杯将棋オープン戦では3局出現しいずれも勝利また、2015年の第73名人戦で、挑戦者行方尚史第1局第5局採用行方その後第74期順位戦A級第7回戦でも採用勝利した。さらに、第65期王将戦でも郷田真隆王将採用し勝利した従来相矢倉における先手番の有力戦であった4六銀・3七桂型において、▲4六銀に対して△4五歩反発された場合対策が見つからないことから、特に先手有利になるわけではなく後手柔軟に指せるものの、若手矢倉党などの間で実戦例急増している。

※この「藤井流早囲い(藤井矢倉)」の解説は、「矢倉早囲い」の解説の一部です。
「藤井流早囲い(藤井矢倉)」を含む「矢倉早囲い」の記事については、「矢倉早囲い」の概要を参照ください。

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