著作からの引用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/22 22:38 UTC 版)
「ヨアンネス・クリマコス」の記事における「著作からの引用」の解説
(28)祈りの章は次の文章で始まる。 一、 祈祷は其の性質をいへば人と神との体合なり、一致なり、されども其の働きをいへば世界を立つるなり、神を復和せしむるなり、涙の母にして又其の女(むすめ)なり、罪の為めに憐れみを垂れしむるなり、誘惑を横ぎるの橋なり、憂愁の為めに中壁なり、争いを絶つなり、諸神使の行なり、すべて無形なる者の糧にして将来の喜びなり。終りと限りのあらざる行為にして徳行の泉なり、賜(たまもの)の中保者にして又原因者なり、見えざる上進なり、心霊の糧食なり、智識の照明なり、絶望の為に斧(おの)なり。希望の証明なり、哀しみの梏(てかせ)を釋(と)くなり、修道士の富なり、静黙者の宝なり、怒りの減少なり〔漸々に減じて零に至る〕上進の鏡なり、程度の顕現なり〔誰かいかなる程度にあるをあらはす〕性状の表明なり〔あるいは霊神上の建設〕来世の事の〔あるいは来世の報酬の〕報道者なり頌讃の表示なり。眞に祈祷する者の為に祈祷は鞫問所(きくもんじょ)なり裁判所なり及び未来の宝座に先だつ主の宝座なり。 — フェオファン、祈祷惺々集「我等が聖神父階梯著者イオアンの教訓」より
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