落成から戦中にかけて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/10 15:28 UTC 版)
「名古屋鉄道デボ650形電車」の記事における「落成から戦中にかけて」の解説
導入後は郡部線と総称される各路線において運用された。1928年(昭和3年)には、犬山車庫の火災によって車体を焼失したデボ400形405が、復旧に際して本形式と同一の車体を新製しデボ650形666と形式称号および記号番号を改め、本形式へ編入されている。このデボ666は1935年(昭和10年)6月24日に、前日の豪雨により垂れ下がっていたき電線に接触、発火により再び車体を焼失した為、現・名古屋鉄道(名鉄)成立後となる1939年(昭和14年)に自社新川工場において車体を新製し復旧、モ670形671と別形式に区分された。この際新製された車体は屋根部構造が原形のダブルルーフからシングルルーフ(丸屋根)へ改められたほか、戸袋部の丸窓は省略された。 旧・名古屋鉄道の後身である名岐鉄道と愛知電気鉄道の対等合併による現・名鉄成立後、1941年(昭和16年)2月に実施された形式称号改訂に際しては、デボ650形はモ650形651 - 665と車両番号はそのままに形式称号のみを改めた。また、形式称号改訂と前後して両開構造であった両端部の客用扉を中央部の客用扉と同じく片開構造に改造したが、モ600形(初代、旧デボ600形)とは異なり戸袋部の丸窓は戦後まで存置された。 1941年(昭和16年)8月には、自社新川工場において制御車ク2100形(初代)2101が新製された。ク2101は名鉄手持ちの台枠を活用してモ670形と同一構造の木造シングルルーフ車体を新製したもので、側面窓配置は戸袋部丸窓を省略した1 D 5 D 5 D 1、台車はモ650形と同一のST-27を装着した。 1942年(昭和17年)10月に、モ658 - モ665の8両を対象に電装解除による制御車化改造が施工され、改造後の8両はク2230形2231 - 2238と形式称号および記号番号を改めた。
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