英軍に鹵獲されたFw 190とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 英軍に鹵獲されたFw 190の意味・解説 

英軍に鹵獲されたFw 190

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 01:32 UTC 版)

フォッケウルフ Fw190」の記事における「英軍に鹵獲されたFw 190」の解説

1942年Fw 190出現により劣勢に立ったイギリス空軍は、Fw 190秘密解明のため特殊部隊使ってFw 190盗み出す、というエアシーフ(空の泥棒作戦立案した。この作戦は、決行直前6月23日、ベンブレイの英空軍基地へ1機のFw 190誤って着陸したことで中止された。搭乗していたのは、ドイツ第2戦闘航空団所属ファーベル大尉であった投降説もあるが、着陸前に戦果を示すダイブをしている事から方向見誤りフランスドイツ基地誤認したのだろうといわれている。本機は、生産されたばかり真新しい機体であったという。 この時、鹵獲されたFw 190調査した英空軍は、その行き届いた設計やコマンドゲレートに感心し開発中新型戦闘機ホーカー シーフューリーに対していくつかの設計変更行った。 このA-3型を鹵獲したイギリス軍半年わたってそれをテストしたが、視界良好でありコックピット内の配置合理的、またスピットファイアMk. V比較すると、高度7600m以下では常にFw 190の方が優速であり、上昇性能降下性能共に勝っており、加速力横転速度良くスピットファイアが勝るところは旋回性能だけであったという。ただし新型スピットファイアMk. IXではその差は縮まっているか、あるいは対等に戦える事が確認された またアリソン・エンジン社製エンジン装備のP-51A(初期型)との比較では、上昇力Fw 190勝り旋回力はP-51、降下速度互角であった速度上昇力については、連合軍のほとんどの戦闘機より優れていたという。 その後新たに鹵獲したA-4型とP-38Fとの比較などが行なわれているが、最高速度は6700m以上、上昇力では6100m以上でP-38Fが優位に立てたなどと記録されている。1945年1月にはD-9型が鹵獲されたが、この頃には既に連合国圧倒的な航空優勢築いていたためか、あまり本格的なテストおこなわれなかったようである。文献では速度運動性連合軍最新鋭機と同等それ以上であるが操縦性良くないとされている。

※この「英軍に鹵獲されたFw 190」の解説は、「フォッケウルフ Fw190」の解説の一部です。
「英軍に鹵獲されたFw 190」を含む「フォッケウルフ Fw190」の記事については、「フォッケウルフ Fw190」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「英軍に鹵獲されたFw 190」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「英軍に鹵獲されたFw 190」の関連用語

英軍に鹵獲されたFw 190のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



英軍に鹵獲されたFw 190のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのフォッケウルフ Fw190 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS