英語との差異とは? わかりやすく解説

英語との差異

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 05:27 UTC 版)

ドイツ語」の記事における「英語との差異」の解説

言語学上、英語もドイツ語と同じインド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派属し、2千年ほど前に共通の祖先から分岐した考えられるため、共通点が多い。しかし、両語がたどった歴史的背景から(とりわけ中世以降)、相違広がった。以下に主なものを記す。 英語は大母音推移を蒙ってつづりと発音乖離大きく、またイングランドフランス語話者ノルマン人王朝支配などを受けたりケルト系のウェールズ・スコットランド・アイルランドを支配したしたため他言語から長年にわたり語彙借入した。よって発音例外非常に多いアルファベット読み方と違う読み方をする語彙相当数存在する)が、ドイツ語の場合はつづりと発音の関係は規則的である。いくつかの例外(例: eu を [ɔʏ] と発音する等)を除いてアルファベットのつづり通り発音するものが多い。詳しくドイツ語音韻論参照のこと。 英語では代名詞以外は格変化しないが、ドイツ語では一般名詞およびそれに結びつく冠詞形容詞にも主格属格与格対格格変化残っている。ただし近年口語中心に属格衰退著しく、英語の of に相当する前置詞 von代用されたり、属格用い前置詞与格用いることが認められるようになってきている。 英語では名詞の性は消滅したが、ドイツ語では男性名詞女性名詞中性名詞区別する英語では動詞人称変化3人称単数現在の -s(例: make → makes)と be 動詞とを除いて全て消失したが、ドイツ語では4〜5通り活用する(例: ich gehe、du gehst、er/sie/es geht、wir/Sie gehen、ihr geht)。 英語では衰退した接続法(例: I suggest that he go there at once.)が、ドイツ語では幅広く使われる英語では基本的に主語+動詞+目的語SVO型だが、ドイツ語では動詞位置2番目(平叙文)、1番目(疑問文命令文)、あるいは文末副詞節など)というように変化する本質的に日本語と同じ主語+目的語+動詞というSOV型である。V2語順参照のこと。 英語では複合できる名詞の数が限られるのに対しドイツ語では複合名詞がよく使われており、とても長い単語がある。例として、「Donaudampfschiffahrtselektrizitätenhauptbetriebswerkbauunterbeamtengesellschaft」(ドナウ汽船電気事業本工場工事部門下級官吏組合)などが挙げられる辞書にない単語作られる場合もある。

※この「英語との差異」の解説は、「ドイツ語」の解説の一部です。
「英語との差異」を含む「ドイツ語」の記事については、「ドイツ語」の概要を参照ください。

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