英語との対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 05:41 UTC 版)
日本語の「面取り」に相当する英単語がいくつかある。 「chamfer」とは、角を斜めに削る処理で、日本語の「C面取り」に相当する。厳密には45°面取りの事を指すが、日常英語においては大概の種類の面取りは「chamfer」か「bevel」で通用する。 「bevel」とは、日常英語においては「chamfer」とほぼ同じ意味で使われる単語である。ただし、機械加工の現場では「chamfer」と区別して使われている場合もあり、その場合、「chamfer」が端部の角のみを斜めに削る処理を指し、「bevel」が端部全体を斜めに削る処理を指す。「bevel」とは「傾斜面」という意味の英語で、斜めの角度が付いた部分を一般的に指す言葉であるから、「chamfer(角が傾斜面)」は「bevel(傾斜面)」の中に含まれるとする考えもある。その意味で面取りを「chamfer」ではなく「bevel」の名称で実装しているCADソフトもある。「bevel」を「斜角」「どて」などと翻訳する業界もある。 「round」とは、外部の角を丸める処理で、日本語の「R面取り」に相当する。 「fillet」とは、角を丸める処理である。「round」と区別する場合、特に内部の角を丸める処理をいうこともある。内部の角を丸める処理は、これはリアルの人間が行う場合は切削ではなく溶接・はんだ付け・ろう付けによって行うのが一般的であるため、日本語では「面取り」の範疇に含まないことが多いが、CADなどのコンピューター上では「round」と同等の処理にあたるため、「面取り」の名称で実装されている場合もある。日本語では、溶接においては「すみ肉溶接」に相当し、CADではそのまま「フィレット」と言う。 これらの単語は混同されて使われており、人によって使い分けが微妙に違う。CADソフトにおける使い分けも微妙に違い、 例えばAutoCADでは縁を丸める処理をFilletコマンド、角を丸める処理をchamferコマンドとしているが、PTC Creo Parametricでは縁や角を丸める処理は全てroundコマンドとしている。
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