藝の道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 12:16 UTC 版)
会社経営者、随筆家の顔だけではなく、和田亮介は邦楽愛好家の世界でも広く知られ、敬愛を集めた。竹号は真月。吹月から山陰尺八道場第二代道場主を引き継ぎ、木幡真月(後、和田真月)として、地唄三弦演奏家の佐々川静枝らとともにNHKの邦楽番組等にも出演している。尺八の他、清元(和田こと清元梅介)や小唄もものしたが、それらもいわゆる「旦那藝」を優に超えるものであった。 和田哲社長を退き、会長となった2000年から、大阪西天満の老舗料亭芝苑を会場に、流派を問わず邦楽を愛するプロ・アマチュア演奏家の和やかな集まり「眞月庵邦楽サロン」を十数回に亘って主宰した。実家である八雲本陣を会場とした第8回には、80数名もの参加者を数えた。 山陰尺八道場主の座は、2006年に甥の飯塚大幸(醫王山・一畑寺管長)に譲った。 2007年、山陰尺八道場初代道場主である実父吹月がかつて月刊『尺八』誌に連載した随筆「尺八古今集」(1951年2月号から10回連載)を現代人にも分かりやすくリライトのうえ発行し、若者をはじめとする邦楽愛好家に時代を超えた竹への情熱を伝えた(『木幡吹月―尺八古今集(序・跋 和田真月)』)。
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