花魁ショー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 09:21 UTC 版)
舞台の始まりは、きらびやかな屏風の前に久子を中心に両端を一座の女性たちが座布団の上に座っており、全員豪華な花魁の衣装を身に着けている。久子は長襦袢に俎板帯(まないたおび)の金襴緞子(きんらんどんす)の衣装で、14本もの簪を挿した日本髪かつらをつけている。その衣装の重さだけで30キロはある。客の1人を舞台に招いて、久子が酒やたばこを勧めるという吉原遊廓を再現し、盛り上がってきたとこで踊りに入る。徐々に脱いでいき音楽や照明で雰囲気を盛り上げて、スポットライトの当てられた赤い布団の上でオナニーショーをして、最後に全員がご開帳をする。大きな劇場では入浴ショーをすることもあり、長襦袢や腰巻を徐々に脱いでいき、竹垣に掛けていき、その三方囲まれた竹垣の中には盥と桶が置いてあり、その中で久子が行水をする。そして客の一人を舞台に上げて体を流させたり、拭かせたりするといった趣向であった。1979年の引退公演では長唄の『黒髪』をバックに、妹と娘を禿にして、三枚歯の下駄で外八文字で歩く花魁道中を再現した。 一橋大学社会学部教授の南博が主催していた非営利団体『伝統芸術の会』の催しもので、2番目の動員記録を作ったのが浅草駒太夫の花魁ショーのストリップで、満員札止めの盛況となったことがあった。この上演では井上ひさしが解説を行い、小沢昭一は名企画だと称賛したが、永六輔は「もし警察の手入れがあったら、主催者の南先生は手錠ものです」と心配の色を隠せなかった。作家の田中小実昌は「一条さゆりも凄かったが、駒太夫のベッド・ショーも彼女と並ぶ一流中の一流」と絶賛している。
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