芦屋道満大内鑑とは?

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 芸能 > 人形浄瑠璃 > 芦屋道満大内鑑の意味・解説 

あしやどうまんおおうちかがみ あしやだうまんおほうちかがみ 【蘆屋道満大内鑑】

人形浄瑠璃時代物竹田出雲作。1734年初演通称葛の葉」。和泉国信太(しのだ)白狐が女に化け安倍保名あべのやすなと契って安倍晴明を生んだという伝説脚色したもの四段目の「子別れ」が有名。

芦屋道満大内鑑

読み方:アシヤドウマンオオウチカガミ(ashiyadouman’oouchikagami)

初演 享保20.2(京・中富十郎座)


蘆屋道満大内鑑

読み方:アシヤドウマンオオウチカガミ(ashiyadouman’oouchikagami)

分野 浄瑠璃

年代 江戸中期

作者 竹田出雲


芦屋道満大内鑑

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/21 08:04 UTC 版)

芦屋道満大内鑑』(あしやどうまんおおうちかがみ)は江戸時代中期初演の浄瑠璃作品。翻刻本・校注本によっては『蘆屋道満大内鑑』と表記される場合もある[注釈 1]。また読み方も「あしやどうまんおおうちかがみ」とされる場合もある[注釈 2]


注釈

  1. ^ 本項目の表記は『新日本古典文学大系 93』に準拠。第2次世界大戦以前の資料は、「蘆屋」の表記が圧倒的に多いのだが、戦後は論文を含めて新字体表記が標準となったため、もともと「蘆屋」と書かれていた資料でも「芦屋」と書き直すことが多く、結果として両者が混在している。
  2. ^ 『新日本古典文学大系 93』では「あしやのどうまんおおうちかがみ」を採用。
  3. ^ 浄瑠璃作品に限ると、『しのだづま つりぎつね 付(つけたり)あべノ晴明出生(しゅっしょう)』(1674年、靏屋喜右衛門・板)、『しのだづま』(1678年、山本角太夫・正本)、『信田森女占(しのだのもりおんなうらかた)』(1713年、紀海音・作)など。
  4. ^ 4段目の上演で後半の「草別れの段」以降が省かれた場合は道満は登場すらしない。
  5. ^ 4段目、5段目は道満側のストーリーからいえば後日談であり、主要なストーリーは3段目までで語り終えている。
  6. ^ 現代語訳すれば『芦屋道満、朝廷に仕える者の模範』
  7. ^ けいごと。 楽曲と舞踊を中心とした表現。
  8. ^ ふしごと。独特の節回しの旋律を主とする表現。
  9. ^ 折口信夫は『信太妻の話』の中で「安倍氏の子ども、安倍氏(晴明)になる所の子ども、と言ふだけの事ではあるまい」と述べ、童子が固有名詞(人名)であるとしている。
  10. ^ ここで言う「奴」は平安時代の奴婢のことではなく、江戸時代の中間(ちゅうげん)のこと。
  11. ^ 未亡人のこと。
  12. ^ 歌舞伎評論家・推理小説作家の戸板康二はその著書『歌舞伎役名由来』(ISBN 4-397-50258-7)の中で「石川悪右衛門」は「いしかわごえもん」と読むと主張している。しかし、本作はもちろん、古浄瑠璃『しのだづま つりぎつね 付あべノ晴明出生』の正本では「石川あくゑもん」、同じく古浄瑠璃『しのだづま』(山本角太夫)の正本では「いしかはあくゑもん」と表記されていることから、「ごえもん」と読んだ戸板の説は誤りである。
  13. ^ ここでは与勘平・野干平が諸肌を脱ぐ場面なので、生の肉体に見立てた「丸胴」という綿で肉入れしてある布製の特殊な胴を用いたと推定されている。
  14. ^ 「困ったものだ」の意。
  15. ^ 荏柄段八(木綿買い)らと保名の立ち回り ⇒ 段八らを残して保名が退場 ⇒ 葛の葉再登場 ⇒ 段八らとの立ち回り ⇒ 毛縫(白狐の毛を模した房状の白糸が多数垂れ下がったふんわりした衣装)への早替わり ⇒ 宙乗りによる3階席方面への引っ込みとなる。詳細については、松竹大谷図書館所蔵の歌舞伎台本(書誌番号00017189)を参照。
  16. ^ 享保20年刊の役者評判記『役者桜木〓(やくしゃおうぎのまと)』(〓は當+眞)[13]による。
  17. ^ 「番付」は今日の公演パンフレット、チラシに類する印刷物。絵本番付(絵尽し)はハイライトシーンのイラスト入りのパンフレット。ほかに配役表である役割番付、1枚もののチラシである辻番付等がある。
  18. ^ 歌舞伎の段・幕・番続きの区切りは公演ごとに千差万別であり、浄瑠璃の4段目の内容しか演じられない場合でも、「保名内(機屋)」「道行」「草別れ」「二人奴」…といった複数段構成と番付[注釈 17]に記される例が多い。こうした「自称」の区切りでは内容面の比較が困難なため、ここでは浄瑠璃正本の段構成を基準に論じる。
  19. ^ この最初期台帳を翻刻したものとしては『歌舞伎台帳集成』第2巻が入手可能。
  20. ^ 現存している台帳は後代の台帳と混交して製本され、補綴(ほてい、ほてつ。台帳の改変作業)により書き換えられた部分も多く、初演時のものは一部となっている。
  21. ^ 現代のようなハイライト上演(これを「見取り狂言」と呼ぶ)ではなく、序から切までの筋書きをもった上演形式。
  22. ^ 浄瑠璃は地の文も台詞もすべて太夫が語るのに対して、歌舞伎は分業制。
  23. ^ 竹本の太夫による「間の襖を引き開くれば 向ふの障子に一首の歌」の次に、ト書きで「障子に火にて歌うつる」とあるのみである。
  24. ^ 1960年刊『演劇百科大事典 第2巻』、402頁より引用。「けれん=演出用語。見た目本位の低い見物にこびる演出をいう。演技でいえば、芸の本筋の規(のり)を越えた一種のハッタリ・放れ業、単に意想外をねらった末梢的な技巧、見せ物的な手法であり、舞台的にいえば、大道具小道具の住掛け物の必要以上の使用、本雨(ほんあめ)・宙乗・過剰な早替り・軽業などはけれんといえる。けれんは正道ではないが、人形浄瑠璃や歌舞伎が卑近な庶民芸術であり、遊びを許されている以上、ある程度は必要であり許されるべきである。(加賀山直三)」。
  25. ^ 口筆が一般化していた状況からおそらく5代目と思われる。
  26. ^ 2018年現在、7代目中村芝翫が葛の葉を演じた1986年6月の歌舞伎座公演が最後で、その前はさらに30年の空白があり、6代目中村歌右衛門の1956年12月歌舞伎座公演となる。
  27. ^ しおりど。竹製の小門。
  28. ^ 書き割りの一部を切って、上下または左右の軸を中心に反転させ、背面を表に出す仕掛け。
  29. ^ 大道具のひとつで人が上に乗る杓文字の型の台車。
  30. ^ しばがき。柴を組子に使った竹垣。
  31. ^ 宝暦5年(1755年)京都初演の『娶しの田妻』は外題の読みが「よめいりしのだづま」だが、絵尽くしを見る限り『嫁入信田妻』とは別作品である。
  32. ^ 実質的には大阪出身である路考の上方への凱旋公演。
  33. ^ 吉備真備が遣唐使の随員として唐に渡った折、時の皇帝玄宗からさまざまな試練を与えられるが、死して鬼となった阿倍仲麻呂の助けを借りてこれらを乗り越え、最後は玄宗から簠簋内伝を譲られ、これを日本に持ち帰るという伝説。詳細は「安倍晴明物語#安倍晴明物語一代記 一」参照。
  34. ^ 原作の「岩倉治部大輔」を「岩倉治郎太夫」とするのは『嫁入信田妻』でも見られる。
  35. ^ 台本の翻刻本である明治28年刊行本[46]および大正15年刊行の『河竹黙阿弥全集 』第22巻では、ともに役名は「柏木衛門之助」となっている。しかし、初演時の複数の番付[47]およびこの公演の役者絵[48]では、役名は「柏木民部之助」である。
  36. ^ この公演の構成は、前演劇=信田褄妙術一巻(全8巻)、中演劇=大経師昔暦(上下)、切演劇=東雲侠暁月(誂三箱)、大切=嫗山姥芦柄怪童(所作事)となっている。
  37. ^ 『芦屋道満大内鑑』の筋書きを離れ、男の憂愁といった心情に重きを置いた。

出典

  1. ^ a b 『新日本古典文学大系 93』
  2. ^ 請求記号:文庫01_01762_0005”. 早稲田大学図書館. 2018年3月1日閲覧。
  3. ^ 声曲類纂
  4. ^ 稀書解説
  5. ^ a b 角田一郎 1984.
  6. ^ 近世芝居番付データベース 芦屋道満大内鑑 寛延01”. 早稲田演劇博物館 (1748年). 2018年3月1日閲覧。
  7. ^ 『竹本播磨少椽音曲口伝書』
  8. ^ 鶴沢燕三「〈人外の情〉を語る」
  9. ^ 豊竹山城少掾、竹本網太夫、武満徹・談「義太夫の世界」
  10. ^ 小池章太郎「葛の葉細見」、146頁
  11. ^ a b 壽初春大歌舞伎 平成20年1月2日(水)~26日(土)”. 歌舞伎美人. 2018年8月11日閲覧。
  12. ^ 芦屋道満大内鑑~葛の葉”. 衛星劇場. 2018年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月11日閲覧。
  13. ^ a b 『役者桜木〓』
  14. ^ 近世芝居番付データベース 芦屋道満大内鑑”. 早稲田大学文化資源データベース. 2018年6月22日閲覧。
  15. ^ 近世芝居番付データベース 芦屋道満大内鑑”. 早稲田大学文化資源データベース. 2018年6月22日閲覧。
  16. ^ 近世芝居番付データベース 芦屋道満大内鑑”. 早稲田大学文化資源データベース. 2018年6月22日閲覧。
  17. ^ 近世芝居番付データベース 芦屋道満大内鑑”. 早稲田大学文化資源データベース. 2018年6月22日閲覧。
  18. ^ 『日本戯曲全集』第二十六卷 続義太夫狂言時代物集
  19. ^ 藤田ゆかり 1979.
  20. ^ 小池章太郎「葛の葉細見」、166頁、168頁
  21. ^ 『歌舞伎の歴史』、444頁
  22. ^ a b 「戯場年表」、499頁
  23. ^ 「葛の葉狐 瀬川路考」”. 早稲田大学演劇博物館. 2018年7月1日閲覧。
  24. ^ 淺々老人「見聞のま々」
  25. ^ 『演藝画報』、1917年1月
  26. ^ a b c 杉贋阿弥『舞台観察手引草』
  27. ^ 『歌舞伎新報』、1891年、105頁、217頁
  28. ^ a b c d e 中村梅玉・談『梅玉芸談』
  29. ^ 三宅周太郎「南座の顔見世」
  30. ^ 小池章太郎「葛の葉細見」、167頁
  31. ^ 谷崎潤一郎『幼少時代』
  32. ^ 『歌舞伎新報』、1891年、217頁
  33. ^ 伊原敏郎『近世日本演劇史』、261頁
  34. ^ 坂東調右衛門『脇役一代』、44頁
  35. ^ 今尾哲也 1970.
  36. ^ 『役者伊勢参』
  37. ^ 『役者段階子』
  38. ^ 佐藤三重三「芝雀早替りの事」
  39. ^ 日本芸能・演劇 総合上演年表データベース 検索結果”. 立命館大学アート・リサーチセンター. 2018年8月11日閲覧。
  40. ^ 日本古典籍総合目録データベース/館蔵和古書目録データベース:著作詳細画面”. 国文学研究資料館. 2018年5月17日閲覧。
  41. ^ 渥美清太郎『系統別歌舞伎戯曲解題 上』、149頁。
  42. ^ 近世芝居番付データベース 棹歌恋白浪/信田妻名残狐別/爰双吾妻菊”. 早稲田大学文化資源データベース. 2018年9月10日閲覧。
  43. ^ 『義太夫年表 近世篇』第2巻、273頁、274頁。
  44. ^ 『黙阿弥全集』第22巻
  45. ^ 近世芝居番付データベース 芦屋道満大内鑑/想入月弓張/滑稽俄安宅新関”. 早稲田大学文化資源データベース. 2018年9月10日閲覧。
  46. ^ 『演劇脚本』2
  47. ^ データベース検索結果「芦屋道満大内鑑 1865」”. 早稲田大学文化資源データベース. 2018年9月13日閲覧。
  48. ^ 豊原国周「柏木民部之助」「市村家橘」”. 立命館大学 - 浮世絵検索. 2018年9月13日閲覧。
  49. ^ ARC番付閲覧システム arcSP03-0158-105”. 立命館大学アート・リサーチセンター. 2018年5月2日閲覧。
  50. ^ 『名作歌舞伎全集』第19巻
  51. ^ 神山彰 1994.
  52. ^ 『近代歌舞伎年表 京都篇』別巻、117 - 118頁。
  53. ^ 朝倉亀三(朝倉無聲)『見世物研究』
  54. ^ “伝統「葛の葉」あす復活 木下大サーカス沖縄公演”. 琉球新報. (2018年1月4日). https://ryukyushimpo.jp/photo/entry-641015.html 2018年5月3日閲覧。 
  55. ^ “伝統「葛の葉」復活 5年半ぶり、観客圧倒 木下大サーカス沖縄公演”. 琉球新報. (2018年1月6日). https://ryukyushimpo.jp/news/entry-642121.html 2018年5月3日閲覧。 





芦屋道満大内鑑と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

カテゴリ一覧

全て

ビジネス

業界用語

コンピュータ

電車

自動車・バイク

工学

建築・不動産

学問

文化

生活

ヘルスケア

趣味

スポーツ

生物

食品

人名

方言

辞書・百科事典

すべての辞書の索引

「芦屋道満大内鑑」の関連用語

芦屋道満大内鑑のお隣キーワード

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



芦屋道満大内鑑のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
三省堂三省堂
Copyright (C) 2001-2018 Sanseido Co.,Ltd. All rights reserved.
株式会社 三省堂三省堂 Web Dictionary
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの芦屋道満大内鑑 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2018 Weblio RSS