古山師重とは? わかりやすく解説

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古山師重

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/02 04:07 UTC 版)

古山師重
ヒト
性別 男性 
国籍 日本 
読み仮名 ふるやま もろしげ 
生年月日 不明な値 
死亡年月日 不明な値 
古山師政 
職業 画家浮世絵師 
弟子 古山師政古山師胤古山師継古山伴水 
師匠 菱川師宣 
活躍期 17世紀 
活動期間 (開始) 1681 
活動期間 (終了) 1704 
コレクション所蔵者 メトロポリタン美術館 
作者の著作権状態 著作権保護期間満了 

古山 師重(ふるやま もろしげ、生没年不詳)とは、江戸時代浮世絵師

来歴

菱川師宣の門人。本姓は古山、俗称太郎兵衛。はじめ菱川の画姓を称し、後に本姓の古山を名乗る。元禄2年(1689年)頃、師宣の一家とは別に独立して長谷川町に住み、長谷川太郎兵衛とも称している[1]。作画期は天和から元禄の頃にかけてで、絵本や好色本、枕絵組物、肉筆美人画などを手がけ、画風は師宣晩年のものに似るとされる。落款は「大和絵菱川師重筆」、「日本絵菱川師重筆」、「日本絵古山師重筆」などと記していることが多い。門人に古山師胤古山師政古山師継がいる。

作品

版本挿絵

  • 好色江戸紫』五巻 ※石川流宣作、師重挿絵。貞享3年(1686年)刊行
  • 鹿の巻筆』五巻 咄本 ※鹿野武左衛門作、貞享3年刊行
  • 『好色染下地』 浮世草子 ※立羽不角作、元禄4年刊行
  • 『好色旅枕』 艶本 ※石川流宣作、元禄8年刊行
  • 『役者絵尽し』 役者絵本 ※刊年未詳
  • 『春雨草子』 咄本 ※刊年未詳
  • 『はるさめこと』一帖 艶本

肉筆画

  • 「隅田川両国橋之景」 絹本着色 浮世絵太田記念美術館所蔵 ※「日本繪菱川師重圖」の落款、印文不詳の朱文円印あり
  • 「隅田川舟中遊宴図」 絹本着色 浮世絵太田記念美術館所蔵
  • 「大奥花見図」 絹本着色 浮世絵太田記念美術館所蔵
  • 「吉原遊興図屏風」 紙本着色、六曲一双 出光美術館所蔵 ※画中画に「大和繪師重圖」の落款、印文不明の朱筆方印あり
  • 「桜下酒宴図」 絹本着色 出光美術館所蔵 ※「菱川」の白文重郭印と「師重」の朱文重郭方印あり(落款なし)
  • 「遊里風俗図」 絹本着色 出光美術館所蔵 ※無落款無印、伝師重
  • 「吉原風俗図屏風」 紙本着色、六曲一双 奈良県立美術館所蔵
  • 手毬遊びの図」 絹本着色 熊本県立美術館所蔵 ※「菱川」の白文方印と「師重」の朱文方印あり(落款なし)
  • 縁先の男女図」 絹本着色 ボストン美術館所蔵 ※「古山」の朱文瓢形印と「師重」の白文方郭内円印あり(落款なし)
  • 花下遊宴図」 絹本着色 ボストン美術館所蔵 ※「大和繪古山師重圖」の落款と「古山」の朱文瓢形印、「さてもそなたは 清見か関の みれは見る程 めかとまる」の画賛あり
  • 「牡丹模様衣裳の内掛を着た立美人」 絹本着色

脚注

  1. ^ 仲田勝之助・編校 『浮世絵類考』岩波文庫、1982年、P.46頁。 

参考文献

  • 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年 ※97頁
  • 楢崎宗重編 『肉筆浮世絵Ⅰ(寛文~宝暦)』〈『日本の美術』248〉 至文堂、1987年 ※34頁
  • 出光美術館編 『出光美術館蔵品図録 肉筆浮世絵』 平凡社、1988年
  • 熊本県立美術館編 『今西コレクション名品展Ⅲ』 熊本県立美術館、1991年 ※134頁
  • 小林忠編 『肉筆浮世絵大観(5) 太田記念美術館/北斎館/板橋区立美術館』 講談社、1996年 ※67頁
  • 辻惟雄監修 『ボストン美術館 肉筆浮世絵』(第一巻) 講談社、2002年




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