自転車環島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 06:21 UTC 版)
詳細は「環島1号線」、「ジャイアント・マニュファクチャリング」、および「劉金標」を参照 ツール・ド・台湾の漢字表記は「國際自由車環台公路大賽」である。 2007年春に台湾映画「練習曲」が上映され、劇中に環島の目的を尋ねられた主人公の「有些事現在不做,一輩子都不會做了(今やらなければ、一生できないことがある)」というセリフが多くの観客の共感を呼び、同年夏には青年層を中心に一般市民による自転車環島が流行した。映画に触発された台湾の世界的自転車メーカージャイアント・マニュファクチャリングの創業者劉金標が同年に70歳代で環島を完走したことで、流行は世代を超えて広がっていった。 鉄道やバス、タクシーなど密室となる他の移動手段と異なり、その場の空気を体感できるだけでなく自動二輪やスクーター走行時のようにフルフェイスヘルメット着用によって聴覚や臭覚が遮られることもない。これらの駆け足になりがちな移動と異なる人力移動であり、上級者は数日、未経験の初心者でも10日前後で一周できることから、スローライフの流行も手伝って現在では通年で国内外から多数の旅行者が体験している。 劉の馬英九(#政治と環島を参照。)の事例が示すとおり世代を問わず、一般人でも学生同士や家族内、1人旅、鉄道での輪行を組み合わせるなど人数や形態も多様である。一般的な自転車環島は9日(1日平均100km強)だが、エキスパート向けに短縮したものや、逆に数日延長した日程のものまであり誰でも気軽にチャレンジできる。一周したときの達成感もさることながら、台湾への認識と理解を深める最適な方法であるとされている。
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