自己準同型環とは? わかりやすく解説

自己準同型環

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/19 15:01 UTC 版)

抽象代数学において、アーベル群 X自己準同型環: endomorphism ringEnd(X) は、X からそれ自身への準同型写像X 上の自己準同型)すべてからなる集合である[1][2]。加法は点ごとの和英語版後述)で定義され、積は写像の合成で定義される。


  1. ^ Fraleigh (1976, p. 211)
  2. ^ Passman (1991, pp. 4–5)
  3. ^ が、多元環という意味においても短く「自己準同型環」と呼ばれることが殆ど。
  4. ^ Dummit & Foote, p. 347)
  5. ^ Jacobson 2009, p. 118.
  6. ^ Jacobson 2009, p. 111, Prop. 3.1.
  7. ^ Wisbauer 1991, p.163.
  8. ^ Wisbauer 1991, p. 263.
  9. ^ Camillo et al. 2006.
  10. ^ アーベル群は整数環上の加群と見做せる。
  11. ^ Dummit-Foote, Abstract Algebra 3rd edition, example (5), pp. 338 and example (5), pp. 346 を見よ。
  12. ^ Drozd & Kirichenko 1994, pp. 23–31.


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自己準同型環

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/01/23 12:28 UTC 版)

自己準同型」の記事における「自己準同型環」の解説

詳細は「自己準同型環」を参照 あるアーベル群 A の自己準同型写像は、次のルールに従って足し合わされる:(ƒ + g)(a) = ƒ(a) + g(a)。この加法の下で、アーベル群自己準同型写像は環(自己準同型環)を構成する例えば、Zn自己準同型写像集合は、成分整数あるよう全ての n × n 行列からなる環である。ベクトル空間あるいは環上の加群自己準同型写像また、前加法圏内の任意の対象自己準同型写像同様に、環を構成する。非アーベル群自己準同型写像は、近環(英語版)として知られる代数的構造生成する乗法単位元をもつすべての環は、その正則加群の自己準同型環であり、したがってあるアーベル群の自己準同型環の部分環である。しかし、どんなアーベル群の自己準同型環でもないような環も存在する

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自己準同型環

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/29 04:17 UTC 版)

半単純加群」の記事における「自己準同型環」の解説

環 R 上の半単純加群 M はまた R から M のアーベル群自己準同型環の中への環準同型として考えることもできる。この準同型の像は半原始環であり、すべての半原始環そのような像に同型である。 半単純加群の自己準同型環は半原始であるだけでなく、フォンノイマン正則でもある。

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