自己愛性パーソナリティ障害の有名人とは? わかりやすく解説

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自己愛性パーソナリティ障害の有名人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 07:27 UTC 版)

自己愛性パーソナリティ障害」の記事における「自己愛性パーソナリティ障害の有名人」の解説

自己愛パーソナリティ障害)を有していたとされる有名人には、三島由紀夫サルバドール・ダリヘルベルト・フォン・カラヤンがいる。 三島由紀夫対人関係過敏で、貴族的な選民意識持ち妥協許さぬ完璧主義者であった祖母溺愛され、母との情緒的な繋がり持ちにくかった三島は、幼い頃にはケガをすると危ないという理由女の子だけを遊び相手選ばれている。文壇デビュー当時思うよう売れない時期から、基底にある自己不確実感を覆い隠すようにボクシングウェイトリフティングという肉体鍛錬没頭した。またそのうるわしい肉体とは対照的に取り巻きなしでは飲食店に入ることすらできないという過敏性を示している。その後数々傑作生み出し隆盛極めたものの、40歳にもなると肉体的な老い感じずにはいられなくなり痩せ衰えることを極度に恐れた。やがて国家主義的思想に自らの在り方重ねていった三島は、劇的な自決により、美を保ったまま自らの人生に幕を下ろしたサルバドール・ダリ様々な精神障害特徴示しているが、その中核にあるのは歪なナルシシズムである。自らを天才と言って憚らない自己顕示性と、奇矯振る舞い背後には、ありのまま自分認められずに過ごした生い立ち関係している。ダリには同じ名前の兄がいたが、2歳その人生を閉じており、ダリはその兄の写真を見る事を極度に恐れた両親の目の奥に、自分ではなく死んだ息子への不毛な愛情感じていたからである。生涯にわたって自己喧伝衝動囚われ続けたダリは、『私は自分自身証明したいのだ。私は死んだ兄ではない、生きているのは私だ、と』と綴っており、愛情面の傷つきからくる繊細な感性と、誇大的とも言える自信は、創造的な営み原動力となったヘルベルト・フォン・カラヤン世界最高の指揮者として「帝王」の名を欲しいままにしたが、その気性から数多く問題引き起こしたカラヤンメディア掲載される自らの写真全てチェックし認めたもののみ公表を許すなど、自分が最も理想的な姿で映し出されることを求めた1975年不意打ち写真撮られた際にはカメラマン殴りつけるという事件を起こしている。またカラヤンは自らが貴族階級出身であることをあらわす「フォン」をつけて名乗ったが、パスポートには「ヘルベルト・カラヤン」とだけ記されていたという。幾度にも渡るベルリン・フィルハーモニーとの対立示されるように、カラヤンは少しでも意見を言う者や、従わないものには怒り狂い徹底的に攻撃した世間の持つ「天才」、「帝王」という二枚目な「芸術家としてカラヤン」と、「人間カラヤン」を同じよう評価することはできない楽員述べている。

※この「自己愛性パーソナリティ障害の有名人」の解説は、「自己愛性パーソナリティ障害」の解説の一部です。
「自己愛性パーソナリティ障害の有名人」を含む「自己愛性パーソナリティ障害」の記事については、「自己愛性パーソナリティ障害」の概要を参照ください。

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