自己啓発へ転換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:00 UTC 版)
放漫経営により1968年に2度目の[要説明]倒産に陥った折の会社再建への貢献を創業者の竹内に認められ、当時一般社員だった現会長の押鐘冨士雄が営業部長に抜擢され、1973年に編集部長に就任した。押鐘は、映画『未知との遭遇』の公開に合わせて原作書を出版し40万部を売り上げるなど、人気ドラマの小説化によって債務を完済した手腕が評価され1980年に代表取締役社長に就任した。以来、今まで主力だった翻訳文芸路線を放棄し、自己啓発本の発行を開始した。さらに、1981年の竹内の死後、1985年に竹内の長男より株式を買取って創業者一族である竹内家は同社から離れた。社屋も新宿区戸山から移転し、現体制となる。 これにより自己啓発、生き方、ビジネス、経済、雑学、ハウツー、女性向け書籍などの路線に転換した。そのため、同じ出版社でありながら、年代によってイメージが異なる出版社といえる。自己啓発の著名な書き手には渡部昇一や轡田隆史がいる。渡部はジョセフ・マーフィーについての出版には大島淳一のペンネームを使っている。 「知的生きかた文庫」(1984年創刊)「王様文庫」(2000年創刊)を中心に、教養本や実用書の発行を多数手がけている。知的生きかた文庫は、文庫化の版権に関連して学校法人産業能率大学出版部と密接な関係にある。 2008年に押鐘冨士雄の息子押鐘太陽が社長に就任。
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