脚本とキャスティング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/27 16:05 UTC 版)
「ハングリー・アース」の記事における「脚本とキャスティング」の解説
スティーヴン・モファットはクリス・チブナルにコンタクトを取り、『ドクター・フー』の執筆に復帰するよう依頼した。チブナルは以前に『ドクター・フー』のエピソード「タイムリミット42」やスピンオフシリーズ『秘密情報部トーチウッド』の複数エピソードを執筆していた。モファットとエグゼクティブ・プロデューサーのピアーズ・ウェンガー(英語版)は彼にサイルリアンとドリルおよび二部作という指示を与えた。サイルリアンは1970年の Doctor Who and Silurians と1984年の Warriors of the Deep で登場した悪役である。調査のためにチブナルはオリジナル小説『戦慄! 地底モンスター』(原題:Doctor Who and the Cave Monsters)を読んでクラシックシリーズを視聴し、自由脚本家マルコム・ハルク(英語版)ががテレビの形式で出来なかったことを小説に持ち込んだことに着目した。チブナルは地表の人間の村と対照的なサイルリアンの大都市を登場させたいと思った。サイルリアンが他の悪役ほど人気ではなく、また登場回数も多くないということを知ったモファットは、サイルリアンを新規視聴者に見せるようチブナルに指示を出した。チブナルは今回の敵対生物について何も分からない状態で物語を開始し、「これまでサイルリアンを見たことのない人々にあり得る最もエキサイティングで怖ろしい手法」でサイルリアンを登場させることを決めた。また、チブナルはサイルリアンの両生類的な親族シーデビルを再登場させることも考えたが、2種族のモンスターを登場させるのは遥かに難しいと判断し、物語を明らかにサイルリアンについてのサイルリアンの望む物にすることを決定した。 チブナルはドクターとエイミーが離れ離れになったのを楽しみ、本作の大部分をエイミー不在で勧めることに決めた。モファットも、シリーズの中盤において他者と違うようにドクターが振る舞う様を描写するのが適切だと考えた。『ドクター・フー』に対応する舞台裏番組『Doctor Who Confidential』で紹介された削除されたシーンでは、もしドクターたちの観測した未来が実際に起こるならどのように10年後のエイミーとローリーになるのか、エイミーとドクターが話をするシーンが撮影されていた。 エイミーの不在につき、チブナルはナスリーンが事実上のコンパニオンになったと考えた。ナスリーン役でキャスティングされたミーラ・サイアル(英語版)は子ども時代から『ドクター・フー』のファンであった。彼女は2005年に新シリーズが始まって以降役を獲得しようとしており、ナスリーン役を手にした際に喜んだ。サイアルはナスリーンについて、ドクターと互いの熱意に感心して良い友人になった、地位の高い革新的な地質学者であると表現した。
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