脚本とデザインの変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 23:17 UTC 版)
脚本家のスティーヴン・モファットは、クリスマススペシャルを最高の質にしたいと主張した。本作では先代コンパニオンのエイミー・ポンドとローリー・ウィリアムズを失ったドクターのその後が描かれており、モファット曰くドクターは友情の先に待つ死別を避けるために1人で居たがっている。モファットはエピソード冒頭の引退したドクターの登場シーンを1963年の初代ドクター(演:ウィリアム・ハートネル(英語版)や2005年の9代目ドクター(演:クリストファー・エクルストン)になぞらえた。また、モファットの考案した引退したドクターというアイディアは、1970年代にダグラス・アダムズが提案したが当時の製作チームに却下されたアイディアを元としている。第7シリーズ前半5話のテーマを引き継ぎ、「スノーメン」は映画風に宣伝された。ラジオ・タイムズで公開されたムービーポスターには、ドクターとクララがターディスまで梯子で登る様子が描かれている。 「スノーメン」ではシリーズに複数の大きな変更が加えられた。本作からターディスの新たな内装が登場し、タイトルシークエンスとテーマ曲も一新された。新しいタイトルシークエンスにはドクターの顔が一瞬映っており、クラシックシリーズの最終話であった1989年の Survival 以来の演出であった。モファットはターディスのデザインが次第に"気まぐれ"になっていると指摘し、機械というよりも"神秘的な場所"に近いと述べた。ターディスの内装はシリーズ製作デザイナーのマイケル・ピックウォードが担当した。彼曰く新しい内装は"暗くふさぎ込んだ"雰囲気になり、撮影時にコントロールルームを展望しやすいように設計された。 また、ドクターはヴィクトリア朝風の衣装を纏っており、ドクター役の俳優マット・スミスはアートフル・ドジャーのようだとコメントした。モファットは新しい衣装について"彼の人生の別のフェーズに入った"として彼の前進だと表現した。また、第7シリーズ前半までよりも成長した印象と、父親のような印象を抱いたという。この衣装はハワード・バーデンがデザインした。また、「スノーメン」にはドクターの衣装を含めシャーロック・ホームズへの言及も複数含まれている。モファットはマーク・ゲイティスと共にBBCのテレビドラマ『SHERLOCK』を製作しており、スミスもドクター役に決定する以前にワトソン博士役のオーディションを受けていた。さらに、そのシーンでの付随的な音楽は『SHERLOCK』のテーマ曲と類似している。
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