能勢電鉄1000系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 17:59 UTC 版)
「阪急1010系電車」の記事における「能勢電鉄1000系」の解説
旧塗装の1000 新塗装の1001 1986年と1988年に1010系と1100系の4両編成1編成ずつ計2編成が能勢電鉄に譲渡され、新たに能勢電鉄1000系(1000・1001F)として就役開始した。括弧内に阪急時代の旧番号を記す。 1000-1080+1030-1050(旧番号:1030-1032+1033-1037) - 1986年8月 1001-1081+1031-1051(旧番号:1108-1158+1110-1159) - 1988年3月 600Vで使用するため、電動車は単車で走行可能な1M方式とする必要があり、中間電動車となる1030形については、先頭車を種車としている。電気関係は、主回路の降圧処置が施されており、電動発電機が静止形インバータに交換されて1080形に搭載されたが、あとはほぼそのまま使用されている。その為1500Vに昇圧された際にも、容易に対応する事が可能であった。 また外観については、方向幕の取り付けや通過標識灯・尾灯を腰板部に移設、中間車の乗務員室撤去跡を完全撤去(他の連結面と同じ状態に改造)、窓周りにベージュの塗装が施されるなど様々な改造が施されている。塗装はのちに、1700系に合わせたオレンジ+グリーンの塗装を経て、ベージュに扉周りがオレンジの新塗装(通称「フルーツ牛乳」)に変更された。 1992年の610系の引退後は予備車的な扱いとなっていたが、1500系のワンマン化改造が進められていた時期(1996年~1997年)は、日中の運用にも返り咲いていた。1998年に6両編成化が行われ、1001-1080+1030-1081+1031-1051の1編成となり、ラッシュ時間帯のみの運用となった。この際に余剰となった1000、1050の2両は廃車された。 2000年6月4日のダイヤ改正で6連運用が消滅したため、運用を離脱。以降はイベント等にのみ使用された。2001年4月にさよなら運転を実施し、同年5月に開催された阪急電鉄正雀工場でのレールウェイフェスティバルの車両展示を最後に廃車された。しばらく解体保留となっていたが、2002年3月に全車解体された。
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