線路規格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/27 01:44 UTC 版)
オランダ標準の電化方式は直流1500Vであるが、ベテゥヴェルートは交流25KV/50Hzで電化される。重量貨物列車が高速で走行するには、従来の電化方式では力不足と考えられたためである。しかしこの選択には疑問の声もあり、事実ERFA(ヨーロッパ鉄道貨物連合)はこの電化方式に反対している。ドイツ標準の電化方式は交流15kV/16.7Hzであるため、ロッテルダム港からルール地方へ向かうには新たに3電源対応の電気機関車を用意する必要があるためである。商用周波数を利用することには合理性もあるが、運行会社に嫌われては新線建設の意義が薄れる。現状でも2電源対応の電気機関車購入を嫌い、全線が電化区間であるにもかかわらずディーゼル機関車で運行される貨物列車もあり、ベテゥヴェルート開通後はこの割合が増える可能性もある。 保安設備はアルストム製のETCSレヴェル2で、 あわせてERTMSを採用する。UICのD4規格に準じた線路規格で、軸重22.5tの列車が最高速度120km/hで走行可能である。列車密度は最大1時間10本までを考慮している。10-15km間隔で上下線間に渡り線を設けているほか、待避線が数ヶ所に設けられる。また将来コンテナを2段積みにして輸送できるよう、トンネル断面や立体交差部は高さ方向に余裕を持った設計になっている。
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