未成区間の通過予定地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 05:29 UTC 版)
「愛知環状鉄道線」の記事における「未成区間の通過予定地」の解説
瀬戸市駅から北東へ進路を取り、瀬戸市品野町付近を通って県境を越え、岐阜県旧笠原町(現:多治見市笠原町)へ。笠原町からは旧東濃鉄道笠原線と1 - 2 km東側へ離れたところを併走し、中央本線の中津川方から多治見駅へ進入する予定であった。 日本鉄道建設公団(鉄道公団)の位置づけでは、岡多線岡崎 - 瀬戸市間と、同区間と一体運用される瀬戸線(瀬戸 - 稲沢間)が東海道本線(岡崎 - 稲沢間)のバイパスを構成する名古屋近郊の大環状線として、複線・電化の主要幹線(C線)及び線路等級「甲線」と高い線路規格で計画されていた一方で、大環状線から外れる岡多線瀬戸以北多治見方面は単線・非電化の地方開発線(A線)として計画されており、線路等級も「丙線」と低く、建設の優先順位も岡多・瀬戸線(岡崎 - 瀬戸市 - 高蔵寺 - 〈中央本線と並行〉 - 勝川 - 小田井〈当駅で2方向に分岐〉 - 稲沢・枇杷島)より低かった。 途中の設置駅などは詳しく決まっておらず、建設予定線のまま、工事はほとんどされずに建設は事実上中止となったため、瀬戸市駅付近のごくわずかを除いて、未成区間の痕跡を辿ることは非常に困難である。
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