第6次車(943形)
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「阪急920系電車」の記事における「第6次車(943形)」の解説
943 - 947 (Mc) 、973 - 977 (Tc) 1948年5月製造。戦後の神戸線初の新車で、920系の最後増備車である。時節柄、運輸省規格形車両と異なる新車の製造は認められず、全車とも被災車両や事故廃車車両の改造名目で製造されている。1形・51形・貨車に加えて、当時同一会社だった京阪線の車両も対象となった。その経歴については以下のとおり。 920系6次車新旧車番対照920形950形新旧新旧943 10 973 54 944 25 974 77 945 150 975 203(初代) 946 304 976 215 947 305 977 807 ^ 10は西宮車庫で空襲により被災。 ^ 54は1946年2月に宝塚線で事故焼失。 ^ 25は西宮車庫で空襲により被災。 ^ 77は1945年11月に宝塚線で事故焼失。 ^ 150は47の後身で、阪急伊丹線→阪急北野線で使用の後休車となり、西宮車庫で空襲により被災。 ^ 203(初代)は1917年に南海鉄道から譲り受けた有蓋電動貨車であり、西宮車庫で空襲により被災。 ^ 304は1945年6月15日の大阪大空襲で天満橋駅において被災。 ^ 215は休車中に失火で全焼。 ^ 305は1945年6月15日の大阪大空襲で天満橋駅において被災。 ^ 807は1946年8月に天満橋駅構内で脱線転覆事故に遭ったもの。 屋根は木製帆布張り、運転台はコンパートメント式に変更された。側窓上部のカーブは省略されたほか、ガラス破損と乗客の窓からの出入を阻止するため、保護棒を2段取り付けた。台車は川-16である。
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