第6段階:修了手続きと卒業式典(1週間)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 05:29 UTC 版)
「アメリカ陸軍特殊部隊群」の記事における「第6段階:修了手続きと卒業式典(1週間)」の解説
ロビンセイジを終えた訓練生は修了手続きを済ませた日の午後に合否判定を受け取り、その後の数日間でこれまでの訓練で使ってきた装備の点検と返却、訓練に関するレポート作成等の事務作業を行う。やがて、卒業式典の前日になると、合格者のもとにはその人物の配属先の特殊部隊グループから代表者がやってきて、配属先のフラッシュ(部隊徽章)が縫い付けられた緑色のベレー帽が手渡され、新隊員の紹介を兼ねたディナーへ招かれる。 ディナーの翌日には盛大な卒業式典が待っている。訓練生は家族、同僚、教官達が見守る中、一人ずつ壇上に上がり、JFK特殊戦センター司令官から卒業証書を手渡される。また、合格者には他に、軍服の肩口に付ける特殊部隊タブ、隊員個人の名前とシリアルナンバーが刻まれた「ヤーボローナイフ」(グリンベレー制定に大きな役割を果たしたウイリアム・P・ヤーボロー准将に因む)と呼ばれるボウイナイフ(狩猟用の短刀)も支給される。 こうして見事、「訓練生」から「新入隊員」となった者には2週間の休暇が与えられ、それが終わると次の2週間で配属先への異動準備を行う。しかし、着任後もすぐに実戦に参加できるとは限らない。たとえば、自分の配属されたAチームが既に海外で任務に就いている場合は彼等が帰還するまで待たなければならないし、さらに、最初のうちは実務と並行して軍事自由降下、水中作戦、近接戦闘など自分の所属するAチームの専門技術を習得しなければならない。したがって、一人前のグリンベレー隊員になるには選抜訓練を終えてもなお数年を要するのである。
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