水中作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 08:16 UTC 版)
有人魚雷 ドイツ海軍は、魚雷に操縦席を設けて搭乗員が操縦できるようにし、その有人魚雷が魚雷を携行して敵艦を攻撃するネガーを実戦に投入している。ネガーは操縦席を設けたことにより潜水はできなくなっており、海面すれすれを走行したが、巡航4ノット、最大速力でも10ノットと低速であった。ネガーの搭乗員はUボートの乗組員から志願を募ったが、想定の生存率は50%であり、危険性の高い戦術であった。しかも、航行中に一酸化炭素が発生するため、空気清浄機と防毒マスクが必須であったが、中毒事故が続出、また魚雷発射時の安定性が極めて悪いため、戦闘による損失よりは事故による損失が多く、実際の損失率は想定を上回る60%~80%と高いものとなった。ネガーはイタリアやノルマンディの連合軍橋頭堡への攻撃に投入されたが、ノルマンディへの攻撃では旧型軽巡洋艦ドラゴン(英語版)を大破させ、掃海艇2隻を撃沈する戦果を挙げた。後にネガーを大型化したマーダーという改良型も実戦投入されている。
※この「水中作戦」の解説は、「特別攻撃隊」の解説の一部です。
「水中作戦」を含む「特別攻撃隊」の記事については、「特別攻撃隊」の概要を参照ください。
- 水中作戦のページへのリンク