水中使用用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 04:53 UTC 版)
手榴弾は水中でも起爆し、爆圧で周囲の水を押しのける。ちょうど潜水艦に爆雷を投下するように、水中にいる敵兵に向かって手榴弾を投下し、水圧で殺傷する戦法がある。水中の敵を銃撃しても弾丸が大きく減速して殺傷力を殺がれたり、あらぬ方向に曲がって命中しない問題があるため、代わって手榴弾による攻撃が想定されている。 この水中爆発によって、近くの魚が死んだり気絶して浮いてくるという現象を利用したダイナマイト漁に手榴弾が使用されることもある。沈んで捕獲できない魚が多く出ることから無駄が多く、食用に適さない稚魚や卵まで死んでしまうため平時に行うと違法であるが、戦闘部隊が手持ちの武器を使って食料を自給する手段として用いられることがあり、太平洋戦争中に補給が途絶した日本軍がしばしば行った。
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