水中動物の推力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 09:15 UTC 版)
動物学者によると、水中を移動する動物が推進力を得る方法は2種類あるという。 1つめはジェット噴射推進に相当するもので、後方の水を急激に押し、その反動で前進する方法 。その典型はイカやタコの急発進で、足を膨らませたマント状にして水をいっぱい取り込んでおいて、その水を一気にしぼり出し、その反動で前進する。 2つめの方法は体幹の後部を屈曲・伸展させることで斜め後方の水を蹴る方法。これは別の言い方をすると、身体のいっぽうの側面あたりの水に自身の身体の側面を衝突させ、衝突させた側の水圧を高く、反対側の水圧を低くすることによってそれらの水圧差を抗力として用い、身体の身長方向の力の分力によって前進する、という方法だということになる。典型的なのは魚の腹から尾びれまでの左右の動き、あるいは魚の背びれの(うねうねした)動き、また人間や他の動物の泳ぎ方である。クジラやイルカは尾びれを上下にあおって推進力を生み出す。
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