戦闘による損失
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/23 08:58 UTC 版)
フランス艦隊の損失は、緒戦で損害を受けた46号水雷艇と、海戦には間に合わなかったが長門砲台攻撃に参加して中破した装甲艦ラ・ガリソニエールの他には、死者10名・負傷者48名と比較的少なかった。この損害の大半が、海戦での砲撃によるものではなく、閩江を下る間に両岸からの狙撃兵による射撃で与えられたものであった。 それに対して、福建水師は11隻の艦船のうち、9隻を失った。そのうちの何隻かは羅星塔や福州造船廠付近の砲撃を受けた場所で沈没したが、他の船は閩安辺りまで漂流してから座礁した。閩江河口に待機していた巡洋艦シャトールノーの将校は、8月23日の夕方に、船上火災を起こして乗組員に捨てられた3隻の清朝の軍艦が、閩江を漂流してきたのを目撃している(3隻のうちの1隻は彼の目の前で爆発した)。 クールベは清朝側の死者を2000〜3000名と見積もっている。戦後すぐに羅星塔に建てられた記念碑では、この戦闘による死者を831名としている。ただしここには閩江を下って以降の戦死者は含んでいない。
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