第6次発掘調査
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2008年(平成20年)に、北西の公園入り口整備にともなう発掘調査が実施された。仙台市教育委員会が調査主体となり、実際の発掘は大成エンジニアリング株式会社が請け負った。面積は514平方メートルである。調査は工事で影響を受ける深さにとどめ、土坑21とピット67を調査し、139の性格不明遺構を残した。性格不明遺構のうち1つは、土器片116、土偶1、石器10を伴い、大木6式の頃の竪穴住居の可能性がある。この発見によって、前期初頭だけでなく、前期後半まで集落があった可能性が見えてきた。 縄文時代の土器と石器を中心に1万8933点の遺物が取り上げられた。土器は縄文時代前期初頭から前期末葉にあたる大木1式から6式までであった。土製耳飾1、土器片錘2、土製円盤5、板状土偶の破片7といった土製品も見付かった。表土、撹乱層からは、8、9世紀の須恵器が2点見付かった。 遺物包含層から出た石器は1394点。石鏃94、尖頭器7、石箆12、石錐5、石匙22、楔形石器3、石核29、掻器・削器44、磨製石斧6、石錘1、石皿6、磨石・敲石61、凹石2、砥石3、台石1、垂飾2、石剣1、異形石器3、さらに剥片、砕片、礫・礫片、原石がみられた。素材は珪質頁岩が8割を占めた。
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