第4回十字軍とヴェネツィア支配の確立とは? わかりやすく解説

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第4回十字軍とヴェネツィア支配の確立

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 07:50 UTC 版)

クレタ島の歴史」の記事における「第4回十字軍とヴェネツィア支配の確立」の解説

第4回十字軍」、「ラテン帝国」、および「フランコクラティア」も参照 1202年エジプトイスラーム勢力攻撃するために西欧各地からヴェネツィア集結した十字軍渡航費用を捻出できず、それを獲得するためにダルマツィアザラ占領した同時期にビザンツ帝国帝位追われイサキオス2世息子アレクシオス4世)は父親帝位奪還協力することをザラにいた十字軍依頼しその結果十字軍帝都コンスタンティノープルへ向かった結果としてコンスタンティノープル十字軍によって占領されビザンツ帝国一時滅亡した十字軍指導者たちとヴェネツィアは「ビザンツ領分割についての取り決め英語版)」を結び、ビザンツ帝国領の4分の1ラテン帝国に、残る4分3の半分ずつが他の諸侯ヴェネツィアそれぞれに割り当てられた。クレタ島はこの取り決めモンフェッラート侯ボニファッチョ1世所領となった。しかしボニファッチョ1世書類上のクレタ島対す権利実際にはほとんど行使することができず、テッサロニキ確実な確保注力することを決定し、この島の権利ヴェネツィア売却したヴェネツィアジャコモ・ティエポロクレタ公(カンディア公、duca di Candia)として島の統治者任じたが、ジェノヴァ人もまたクレタ島支配狙っていた。ジェノヴァヴェネツィア人先んじて拠点置いており、マルタ伯(英語版)エンリコ・ペスカトーレ(英語版)とアラマンノ・デ・コスタ(英語版)の指揮一時的に勝利を収めたが、最終的に1212年ヴェネツィアが島をほぼ制圧し1217年には一部抵抗続けていたジェノヴァ残党降伏しクレタ島を巡るヴェネツィアジェノヴァ戦い決着がついた。首都陥落長きにわたる海軍弱体化のためにビザンツ勢力この間何らクレタ島動向関与することができておらず、クレタ島と深い関係を持っていたコムネノス一門のコントステファノス家も最後ビザンツ帝国クレタ公(ドゥークス)であったニケフォロス・コントステファノスが小アジア逃げ延びるとともにクレタ島の歴史から姿を消したヴェネツィア1211年クレタ島本国コムーネ統治するカンディア周辺部本国ならった6つ管区(セスティエーリ(英語版))に区分したそれぞれの管区にはヴェネツィア本国管区と同じ名前が与えられ本国から植民者送り込まれた(この6区制は14世紀には4区改められた)。1211年皮切りに13世紀の間繰り返し入植に関する布告出されヴェネツィア人入植者たちは本国対す忠誠軍役負担条件クレタ島封地与えられた。この植民相当数市民参加する国家的プロジェクトとして実施され12世紀半ばまでに3,500人あまりのヴェネツィア人入植者クレタ島定着した当時ヴェネツィア本国の約60,000人という人口から見ればこれはかなりの数である。受封した入植者統制するため、貴族出身受封者は首都カンディアにも住居を持つこと、大受封者はカンディア居住することが定められ本国組織同様の大評議会英語版)が受封者たちによって形成された。

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