第2次遠征隊(1922年)
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「ジョージ・マロリー」の記事における「第2次遠征隊(1922年)」の解説
1922年、第2次遠征隊の一員としてマロリーは再びヒマラヤに戻ってきた。第2次遠征隊では、実際に山を歩けるメンバーが少なかった第1次遠征隊の反省から人選が進められた。隊長には、かねてより宿願であったチャールズ・グランヴィル・ブルース准将がつき、エドワード・リーズル・ストラット(Edward Lisle Strutt )大佐を副隊長に迎え、前回参加できなかったジョージ・フィンチ、ハワード・サマヴィル(Howard Somervell ) 博士や登山家エドワード・ノートン(Edward Norton )、地理に詳しい医師のトム・ロングスタッフ(Tom George Longstaff )、 同じく医師のアーサー・ウェイクフィールド(Arthur Wakefield)博士、ブルース准将の甥でやはりグルカ連隊所属のジェフリー・ブルース(Geoffrey Bruce )大尉と同僚のジョン・モリス(John Morris )大尉、さらに前回のメンバーであるヘンリー・モーズヘッド(Henry T. Morshead )、遠征隊の模様を映写機で撮影することになるジョン・ノエル(John Baptist Lucius Noel )大尉らが選ばれた。 第2次遠征隊は、3度の頂上アタックを行った。標高7,620mの地点に設けられた第5キャンプから第1次アタックチームを率いたマロリーは、酸素ボンベなどは信頼性が低いと考えてこれを用いず、サマヴィルやノートンらと無酸素で北東稜の稜線に達した。薄い空気に苦しみながら、一同は標高8,225mという当時の人類の最高到達高度の記録を打ちたてたが、天候が変化し、時間が遅くなっていたため、それ以上の登攀ができなかった。 次にジョージ・フィンチとウェイクフィールド、ジェフリー・ブルースからなる第2次アタックチームは、酸素ボンベを担いで5月27日標高8,321mの高さまで驚異的なスピードで到達することに成功した。ブルースの持っていた酸素器具の不調で第2次チームが戻ってくると、マロリーはフィンチ、サマヴィルと第3次アタックチームを編成して山頂を目指そうとした。しかしマロリーらがシェルパとともにノース・コルを目指して斜面を歩いている時に雪崩が発生して7名のシェルパが命を落としたため計画は破棄され、一行はベースキャンプに戻った。マロリーは帰国後、第2次遠征隊で犠牲者が出たことを批判されることになるが、山頂まであと一息だったという思いは他の隊員と変わらなかった。
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第2次遠征隊
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1922年組織・実行。 参加者 チャールズ・グランヴィル・ブルース准将 - 隊長として宿願であった。 エドワード・リーズル・ストラット (Edward Lisle Strutt) 大佐 - 副隊長。 ジョージ・フィンチ - 前回不参加者。 ハワード・サマヴィル (Howard Somervell) 博士 - 前回不参加者。 エドワード・ノートン - 前回不参加者。 トム・ロングスタッフ - 同地方の地理にも詳しい医師。 アーサー・ウェイクフィールド (Arthur Wakefield) 博士 - 同じく医師。 ジェフリー・ブルース (Geoffrey Bruce) 大尉 - ブルース准将の甥でやはりグルカ連隊所。 ジョン・モリス (John Morris) 大尉 - ブルース大尉の同僚。 マロリー - 前回のメンバー。 モーズヘッド - 前回のメンバー。 ジョン・ノエル (John Baptist Lucius Noel) 大尉 - 遠征隊の模様を映写機で撮影することになる。 3度の頂上アタックを行った。7620 mの地点に設けられた第5キャンプから第1次アタックチームを率いたマロリーは、酸素ボンベなどは信頼性が低いと考えてこれを用いず、サマヴィルやノートンらと無酸素で北東稜の稜線に達した。薄い空気に苦しみながら、一同は8225 mという当時の人類の最高到達高度の記録を打ちたてたが、天候が変化し、時間が遅くなっていたため、それ以上の登攀ができなかった。次にジョージ・フィンチとウェイクフィールド、ジェフリー・ブルースからなる第2次アタックチームは酸素ボンベをかついで5月27日に8321 mの高さまで驚異的なスピードで到達することに成功した。ブルースの持っていた酸素器具の不調で第2次チームが戻ってくると、マロリーはフィンチ、サマヴィルと第3次アタックチームを編成して山頂を目指そうとした。しかし、マロリーらがシェルパとともにノース・コル目指して斜面を歩いているとき、雪崩が発生して7名のシェルパが落命したため、一行は失意のうちにベースキャンプに戻り遠征は終了した。
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