第1部「夢で逢った人々」
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「私が愛したウルトラセブン」の記事における「第1部「夢で逢った人々」」の解説
体育大学に在籍して将来は体育教師になろうとしていたひし美ゆり子は、アルバイトとして参加していた『ウルトラセブン』の撮影現場で、満田監督に見初められてヒロイン「友里アンヌ隊員」役に起用される。新作発表を間近にして、アンヌ役に決定していた女優が脚本家の一人と交通事故を起こすスキャンダルが発生(脚本家は死亡)、急遽代役が求められていたためだった。 同じころ、「モロボシ・ダン」役でようやく日の目を見ようとしていた森次晃嗣は、下積み時代をともにした新宿のシャンソン歌手、直子と結婚の意志をかためていたが、アンヌ役交代のごたごたで婚姻届を出しに行く約束を、結果的にすっぽかすことになってしまう。直子は森次との年齢差と、その将来を思って彼を突き放し、森次もそれを受けて「モロボシ・ダン」役にかける決意を固める。 一方そのころ、事故死した脚本家の原稿の穴を埋めるべく、円谷プロの企画課所属の上原正三と、新人ライター石川新一(本作品の脚本を担当した市川森一にあたる)との非公開のコンペが進行していた。上原は一度没にした「300年間の復讐」をリライトして提出するが、島津に侵略された琉球王朝をモチーフとしたプロットが「怨念むき出し」と三国プロデューサー(橋本洋二にあたる)に糾弾される。金城哲夫は部分的な修正を勧めるが、上原は「この脚本は直せない」と拒否、結局取り下げることとなる。上原の真意は、同じ沖縄出身者である金城に、このストーリーを読んでほしいというものだった。石川の脚本は地球破壊の工作員として送りこまれた宇宙人の少女が自らの星に裏切られて絶望するという情緒的な作品(第37話盗まれたウルトラアイ)であったが、怪獣が出てこないと三国プロデューサーに一蹴される。
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