第1巻 - 序論(四原因について)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/09 00:03 UTC 版)
「形而上学 (アリストテレス)」の記事における「第1巻 - 序論(四原因について)」の解説
第1巻(Α) - 序論(四原因について) (全10章)第1章 - 全ての人間は「知る」を欲する。人間の知能は感覚・記憶・経験知・技術知を経て知恵に進む。知恵または哲学は、「第一の原因・原理」を対象とする「棟梁的な学」である。 第2章 - 一般的見解における知恵の諸特徴。我々の求める「最高の知恵」(神的な学)の本性と目標。 第3章 - 我々の主張する四原因(形相因・質料因・始動因・目的因) --- 最初の哲学者たちはまず「質料因」を、次に「始動因」を、アナクサゴラスは「目的因」にも気付いた。 第4章 - 彼らの原因の未熟 --- エンペドクレスの二つの相反する「始動因」。彼の「四元素説」とデモクリトスの「原子説」。 第5章 - ピュタゴラス派とエレア派の原因に関する見解 --- ピュタゴラス派では「形相因」(本質)が暗に求められていた。 第6章 - プラトン哲学の起源。プラトンが設定した三種の存在(諸々の「イデア」「感覚的事物」「その中間」)。この哲学では「形相因」と「質料因」の二種のみが原因として考えられた。 第7章 - 四原因に対するこれまでの諸哲学者の態度。 第8章 - ソクラテス以前の諸哲学者の原因の使い方に対する批判。 第9章 - プラトンのイデア説に対する23ヶ条の批判。 第10章 - 結論 --- 以上の考察は、求めるべき原因の種類が、我々の主張する通り四つあり、それ以上でもそれ以下でもないことを確証する。
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