リチャード・ローティと反表象主義とは? わかりやすく解説

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リチャード・ローティと反表象主義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 16:05 UTC 版)

ネオプラグマティズム」の記事における「リチャード・ローティと反表象主義」の解説

リチャード・ローティは、ジェームズデューイセラーズクワインクーンヴィトゲンシュタインデリダ、そしてハイデガー影響受けている。彼はこれらの哲学者多く著述に共通の含意見出した。すなわち、これらの哲学者たちは、何らかの形で、私たち言語実在いかなる意味でも表象ていないというテーゼ打ち出そうとした、と彼は信じたのであるローティ自身の哲学論文集第1巻序論述べところによると、我々の言語事物正しく把握するためにあると位置づけられるべきではなく、我々が抱く信念は、世界反応し適応するために用いられる習慣にすぎない、と信じられるべきである。ローティにとって、事物を「ありのままに(in themselves)」正しく理解することは、まったく意味がない(meaningless)わけではないとしても、端的に言って無用useless)である。 1995年ローティ次のように書いている。「私はできる限り多く言語論的転回以前哲学者言語化(linguisticize)する。その目的は、すべての形而上学的問題解決され宗教と科学が詩に場を譲る、そんなユートピア預言者として彼らを読むためである」。『ローティプラグマティズム批判者応答する哲学者(Rorty and Pragmatism: The Philosopher Responds to His Critics)』, edited by Herman J. Saatkamp (Nashville: Vanderbilt University Press, 1995). この「言語論的転回戦略目的は、古典的プラグマティズム残存するローティ本質主義(「心理」、「実在」、「経験」)とみなす要素除去することである。ローティ次のように述べる。 分析哲学は、言語集中したおかげでジェームズデューイ自身よりも、特定の決定的に重要なプラグマティズムテーゼをよりよく擁護することができた。〔中略経験自然との間ではなく言語言語以外の世界との間の関係に我々の注意集中させることによって、ポスト実証主義的分析哲学哲学的伝統をより根本的に打ち破ることができた。『チャールズ・S・パース協会会報第21巻Transactions of the Charles S. Peirce Society 21)』, no. 1 (Winter 1985).

※この「リチャード・ローティと反表象主義」の解説は、「ネオプラグマティズム」の解説の一部です。
「リチャード・ローティと反表象主義」を含む「ネオプラグマティズム」の記事については、「ネオプラグマティズム」の概要を参照ください。

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