第十一章「ハンターの脅威」《Volume 11『FEAR THE HUNTERS』》
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 07:07 UTC 版)
「ザ・ウォーキング・デッド」の記事における「第十一章「ハンターの脅威」《Volume 11『FEAR THE HUNTERS』》」の解説
路上で一台のヴァンを見つける一行。その発見に沸き立つが、目を離した隙に双子のベンとビリーの姿が見えなくなる。アンドレアが森の中で発見した時には、ビリーはベンの手によって惨殺された後だった。脳は傷つけていないから生き返るので安心して、と語るベンの姿は、明らかに正気を失っていた。 今や危険な存在となったベンの扱いについて議論が続く。エイブラハムは、殺してしまうべきであると暗に主張する。激昂するアンドレアとデール。 そんな折、ふらりと一人の牧師が現れ、ゲイブリエル・ストークスと名乗る。教会に閉じこもっていたが、食料が底をついたため出てきたのだという。警戒をしつつも、食料を与えるリック。その晩、何者かがベンを射殺する。 悲観に暮れるデール。そんな彼を「泣き虫」と罵るカール。たしなめるリックに対して、本当のことしかいっていないとカールは反論する。デールは弱虫で、リックや自分のような強い人間が守ってやらなければいけないのに、困らせてばかりいる、と。同じころ、隊を離れていたデールは危うくゾンビにやられかけるがミショーンに救われる。 その夜、デールはひとりキャンプ地を出てゆく。だが、森の中に入った途端、何者かに殴り倒されてしまう。翌朝、半狂乱でデールの姿を探すアンドレア。全員で森の中を探索するが、彼の姿はない。ひとりのために全員の命が危険に晒されていると、不満なエイブラハム。リックは、ひとまずゲイブリエルの教会へ移動し、翌日探索を再開しようと提案する。 森を見つめるアンドレアは、何者かの気配を感じ取り、いったい仲間は何人いるのかとゲイブリエルを問い詰める。すると彼は、仲間などおらず、実はゾンビ災害が発生した当初、信徒たちが助けを求めて押し寄せたが、恐怖に怯えるあまり扉を開けることなく全員を見殺しにしたのだと告白する。そして、その罪を償うために殺してくれと頼む。リックはその話を信じ、油断せずに監視者たちの出方を見るのが良策だと話す。 デールは、その監視者の仲間、ハンターたちに捉えられている。意識を取り戻すと、一本だけ残った足が切断されている。ハンターたちは、人肉を食らいながら命をつないできたのだ。そんな話をする彼らを、デールは嘲り笑う。自分がグループを離れたのはゾンビに噛まれたからなのであって、彼らが口にしたのは汚染された肉なのだと。動揺するハンターたちだが、夜陰に紛れて教会の前にデールの身体を放り出す。 デールを収容しようとするリックたちに、一発だけ弾が撃ち込まれる。脚を負傷するグレン。エイブラハムは、彼らの目的は自分たちを慌てふためかせ思考停止状態に陥れることであって、今この場で殺そうという意志はないはずだと分析する。実際、それ以上の攻撃は加えられない。グレンはユージーンによる適切な治療を受け、デールもまた小康状態を保っている。彼のもたらした情報をもとに、土地勘のあるゲイブリエルを伴って、リックたちはハンターたちの姿を求めて探索を始める。そして、ついに発見したときには、情け容赦なく皆殺しにする。 デールは、その様子を聞き溜飲を下げる。そしてリックをそばに呼び、これまでグループを率い、ここまで生き延びさせてくれたことについて礼を言う。その夜、デールは死ぬ。 リックは墓前に立ち、デールは弱かったのではなく、ただひとり人間らしさを保とうとしていたのだと漏らす。それに比べ彼自身がハンターたちにしたことがいかに非道な振る舞いであったのか。それを聞いてしまったカールは、ベンを殺したのは自分だと告白する。
※この「第十一章「ハンターの脅威」《Volume 11『FEAR THE HUNTERS』》」の解説は、「ザ・ウォーキング・デッド」の解説の一部です。
「第十一章「ハンターの脅威」《Volume 11『FEAR THE HUNTERS』》」を含む「ザ・ウォーキング・デッド」の記事については、「ザ・ウォーキング・デッド」の概要を参照ください。
- 第十一章「ハンターの脅威」《Volume 11『FEAR THE HUNTERS』》のページへのリンク