第二次大戦後の浸透
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/22 06:11 UTC 版)
フランス生まれのル・クルーゼだが、第二次大戦後、1950年代にはフランスだけでなく、ヨーロッパやアメリカなどの海外市場へも進出を開始した。「グリル」のファーストモデルの発表、キッチンウェアにファッション的な要素を取り入れた“イエロー”色を発表し、高い人気を博したのも1950年代である。同時に、1957年にはフランスの老舗鋳物工場でライバル企業だった「クーザンス」社(Les Hauts Fourneaux Cousances)を買収。1958年には“インダストリアルデザインの父”と呼ばれるフランス系アメリカ人、レイモンド・ローウィがデザインした「コケル」という両手鍋も発表。この「コケル」はル・クルーゼ社設立80周年を記念し、2005年に復刻版が発売された。 1960年代には「フォンデュ」を発表し、1970年代にはイタリアの著名デザイナー、エンゾ・マリがデザインする「ママ」を発表するほか、アメリカに子会社を設立。以降、本格的に海外に進出し、イギリス、ドイツ、スイス、スペイン、イタリア、香港、韓国、シンガポールなどに支社を設立。日本支社である、ル・クルーゼ ジャポン株式会社の設立は1991年。 1991年には、世界でもっとも優れたワインオープナーと評価されている「スクリュープル」をアメリカのハーレン社より買収し、1999年にはストーンウエアの発売を開始するなど、“キッチンからテーブルまで”をコンセプトに、ウエアをトータルにコーディネイトのできるブランドとして成長し、世界約50か国以上に輸出され、プロである料理人から一般家庭まで、幅広く使われている。
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