第二次フィティアル政権
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「ベニグノ・フィティアル」の記事における「第二次フィティアル政権」の解説
2011年1月5日、フィティアルは共和党に再入党し、誓約党と共和党の合流を目指していると発表した。2月に予定されていた共和党の党員集会に向けた動きであったが、両党の合意を得られず失敗した。 2011年1月8日、不法入国斡旋などの容疑で拘束されていた中国人女性を一時釈放し、知事の自宅にマッサージのため呼び出していたことが明らかになった。 2012年8月、公営企業とアメリカ・デラウェア州の民間電力会社の間で、25年間で1億9000万ドルの売買契約が入札もなく秘密裏に結ばれたことが問題視された。これを受け、上院議員のジャネット・マラティータは北マリアナ諸島上級裁判所に、契約の差し止めを求める訴訟を起こした。同月、無所属の下院議員ジョセフ・デレオン・ゲレーロを中心とする一部の議員グループは、下院にフィティアル知事の弾劾決議を提出。決議文には、無入札の電力契約のほか、中国人女性を釈放した件など16件の問題行動が弾劾の理由として挙げられた。弾劾は最終的に却下された。 2012年11月に総選挙が行われ、誓約党と共和党が大きく議席を減らした。下院の召集日である2013年1月14日、職務怠慢・権力の濫用など18項目からなる弾劾決議が提出された。2013年2月11日から、18の弾劾決議に関する審議が2日にわたって行われ、全ての弾劾決議が賛成多数で可決され、上院に送られた。これを受けてフィティアルは健康上の理由などから辞任。即日受理された。任期途中の知事辞職は北マリアナ諸島史上初のことであり、知事の弾劾については、北マリアナ諸島を含めたアメリカ合衆国の島嶼地域(準州)でも初のことであった。アメリカ合衆国全体では、知事の弾劾は13例目となる。
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