第一章 宮本武蔵編
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1600年、新免武蔵(しんめんたけぞう)は幼なじみ本位田又八に誘われ、立身出世を望んで故郷の村(作州・吉野郷宮本村)を出たが、関ヶ原の戦に敗れた。幼いころより母の愛情も知らず、父には命を狙われ、村人には鬼の子として忌み嫌われ、生きる意味を見出せずにいた。しかし、沢庵に自分の存在を認めてもらい、再び剣の道に生きる志を立て、名乗りを「宮本武蔵」に改め、天下無双を目指し流浪の旅に出る。 4年後の21歳の春、天下無双を目指す上で避けては通れぬ道と定め、剣の達人吉岡清十郎に挑戦するため、京の吉岡道場に木剣一本で単身乗り込む。道場の門弟達を圧倒し束の間慢心するも、後に現れた清十郎の瞬速の剣の前に一歩も動けず額を斬られ、続く吉岡伝七郎との試合いで終始互角に戦うも最終的には致命傷を負う。背水の陣を敷き、最後の一太刀を狙うが、伝七郎に「もっと強くなった貴様が見たい」と論され、一時京を離れ再び武者修行の旅に出ることになる。 京を出たのち沢庵と再会し、共におつうのいる柳生へ行くよう誘われるがこれを断り、武蔵は奈良にある槍の聖地・宝蔵院へ向かう。しかしそこで出会った宝蔵院二代目・胤舜の圧倒的な槍術の前にかつて無い恐怖を味わい、敵前逃亡。苦悩し、己のちっぽけさを痛感することとなる。武蔵にとっては標的の一人でもあった宝蔵院の先代である宝蔵院胤栄に介抱され一時的に師事し、再び胤舜と対峙する。自身の殺気や死の恐怖を内に秘め、新たな境地に身を置いた武蔵は、紙一重の差で胤舜に勝利。傷が癒えた胤舜と「次は命を奪うことなく」再会を約束し、武蔵は宝蔵院を去る。 次に武蔵は柳生へと向かう。そこでの柳生四高弟との対決や、領主柳生石舟斎との対峙により、武蔵は柳生の懐の深さを知る。柳生を去った武蔵は、雲林院村の宍戸梅軒に挑む。武蔵を見た梅軒は、武蔵を「たけぞう」と呼ぶ。何と梅軒は、辻風黄平の後の姿だったのだ。武蔵は激闘の末、梅軒に勝利する。 単行本1 - 13巻。
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