秦氏の系統(一覧)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 22:20 UTC 版)
豊前秦氏 - 正倉院文書によると豊前国の戸籍には加自久也里、塔里(共に上三毛郡=現在の築上群)、丁里(仲津郡=現在の福岡県行橋市・京都群みやこ町付近)の秦部や氏名が横溢している。 葛野秦氏 - 拠点は山城国葛野郡太秦。長岡京、平安京の遷都にも深く携わったとされる。弓月君一族の秦酒公、秦河勝、秦忌寸足長(長岡京造営長官)、太秦公忌寸宅守など。 深草秦氏 - 拠点は山城国紀伊郡深草。秦大津父(おおつち)など。大蔵の財政官人を務める。 播磨秦氏 - 拠点は播磨国赤穂郡。平城宮出土木簡に書き残されている。風姿花伝によると秦河勝はこの地域に移住したとされる。 近江依知秦氏 - 依知や近江など琵琶湖周辺が拠点。楽師なども多く輩出。太秦嶋麿、楽家として栄えた東儀、林、岡、薗家など。現在の宮内庁楽部にもその子孫が在籍する。 若狭秦氏 - 若狭国は現在の福井県。塩や海産物を朝廷に多く献上した地。 越前秦氏 - 坂井、丹生、足羽の越前北部を基盤とした。 東国秦氏 - 駿河国、甲斐国、相模国秦野など東日本の秦氏をまとめた名称。(東海秦氏と記述されている場合もある。) 信濃秦氏 - 信濃国の国司などを務め、更級郡を拠点としたとされる。 (主なものを掲載。年代や書物などにより名称が異なる場合がある。)
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