神格化される関羽とは? わかりやすく解説

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神格化される関羽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 03:04 UTC 版)

三国志演義の成立史」の記事における「神格化される関羽」の解説

正史蜀書』における関羽伝記は、巻6にまとめられ武臣筆頭として収載されているが、その分量はわずか953にすぎない陳寿は、剛情自尊心が高すぎるという関羽短所指摘しており、まだ神格化はされていない裴松之はこれに761字の注釈を補うが、呂布部下秦宜録の妻を娶ろうと曹操懇願する好色な姿(『魏氏春秋』)も描かれている。南北朝期発展した初期道教において、当時道教の神々整理した陶弘景の『真霊位業図』において、俗世功績のあった人物冥界官吏として挙げられているが、劉備曹操荀彧諸葛亮司馬懿徐庶などの名はあっても、関羽・張飛など武臣の名は見られない。ただし同じ陶弘景の『古今刀剣録』では、関羽が自ら山で取り万人」と銘した刀を作ったという伝説を記す。 関羽初めて神として祀られたのは唐代である。ただし道教ではなく仏教においてであった玉泉寺湖北省)で仏を守護する伽藍神となり、顕烈廟に祀られた。貞元18年802年)に董挺が著した「重修玉泉寺関廟記」によれば開山智顗天台宗開祖)が、当地死んだ関羽亡霊お告げ得たとし、顕烈廟が玄宗代に建立されたことを記している。南宋の『仏祖統紀』では智顗前に現れ関羽の霊が、仏法帰依したいと請い智顗煬帝奏して関羽を「伽藍神伽藍菩薩)」に封じたとしている。 一方五代から北宋にかけて、道教では元帥神という武神信仰が広まる(『道法会元』)。北方守護の趙元帥趙公明)、東方の温元帥(温瓊)、西方馬元帥(馬霊官)とともに関羽南方守護する関元帥として四大元帥数えられるうになる元帥神は武器騎乗動物セットとして祀られ(趙元帥なら鉄鞭黒虎)、青竜刀赤兎馬組み合わせができたものと考えられる(ただし道教の中で元帥神の地位高くなかったため、明清期に関羽地位がさらに高まると、次第四大元帥からは外されるようになった)。

※この「神格化される関羽」の解説は、「三国志演義の成立史」の解説の一部です。
「神格化される関羽」を含む「三国志演義の成立史」の記事については、「三国志演義の成立史」の概要を参照ください。

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