知識人と青年層の雑誌
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「三千里 (1929年創刊の雑誌)」の記事における「知識人と青年層の雑誌」の解説
金東煥、金東仁、李光洙、廉想渉、鄭芝溶、羅蕙錫、金一葉、沈熏、張勉、韓龍雲らは、名が知られた執筆陣であり、当時、国内の波とされた知識人たちが参加した。 性談義や市中の隠語も紹介、言及する一面を見せながらも低俗でなく、知識人や多様な青年層にも好評を得た。『三千里』は当時の政治、時事、社会文化、家庭などに対する話題を幅広く扱った。文一平、安在鴻、張道斌(朝鮮語版)、鄭寅普などの歴史関連コラムや論文も掲載された。また、自由主義、西欧思想の紹介、女性運動や性解放談論に対しても好意的な論調を見せて羅蕙錫、金一葉、許貞淑らもたびたび執筆者として文を投稿した。一方では、女性運動や性解放論に好意を見せながらも、他方では女性運動家たちの自由恋愛に関しても私生活を中心に報道した。 また、文壇の中堅作家による文芸講座をはじめ、数人が執筆した小説やその他の作品を書く方法などに関する簡単な紹介、金東仁の「춘원연구(春園研究)」(春園は李光洙の号の一つ)、様々な中堅作家の作品年代表などは、文学史上よく知れ渡っている。韓国現代文学に及ぼした功労も相当にあるともされる。 初期には大都市の知識層や青年層が読者となり、1930年代以後には地方の中小都市の知識人や若年層にも広がった。野史(在野の民間人によって書かれた歴史)、時事、歴史、女性運動、趣味記事、恋愛問題などを素材にした記事も多数掲載し、朝鮮全域で1万部から2万部以上の販売部数をあげ、『別乾坤』と部数を競うこともあった。1934年当時の部数として、『三千里』、『別乾坤』とも6,000部とする資料もある。
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