省エネルギー方針にともなう休止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 09:39 UTC 版)
「放送休止」の記事における「省エネルギー方針にともなう休止」の解説
オイルショックにともなう電力節減 日本では第一次及び第二次のオイルショックの際、節電のためテレビジョン放送の放送休止を行った。第一次オイルショック(1973年 - 1974年)に際し、郵政省は1973年11月20日、各テレビ局に深夜放送の自粛を要請。各社は翌年1月期の改編(NHK:1974年1月7日、民放:1月16日)からこれに応じた。NHKは日中(総合テレビは15・16時台、教育テレビは14 - 17時台)と深夜(23時から早朝まで)に放送を休止。在京民間放送各局では、0時30分以降の放送を休止した。一部の地方局では、番組ソフトが不足していたこともあり、日中の放送を休止し、カラーバーおよびレコード音楽で対応した。中には夜の数時間のみしか放送を行わない局が存在した。同年6月17日にNETテレビが放送終了時刻を30分繰り下げたのを皮切りに、7月期改編までには各社が自粛を撤廃した。NHKも昼間の放送休止を9月9日に取りやめた。 第二次オイルショック(1979年)の際も、郵政省が、各テレビ局に深夜放送の自粛を要請。同年6月以降、NHK総合は日 - 木曜は原則23時15分、金・土曜は0時00分で放送終了した。民放各社では、第一次オイルショックの放送自粛の際に浮いた石油消費量が微量であったこともあり、ジャーナリズムへの公権力介入の文脈から反発が出たが、6月4日にフジテレビが4時30分終了の編成を3時5分終了に繰り上げたのを皮切りに、7月にはほぼ全社が要請に応じた。 二酸化炭素排出抑制キャンペーン NHKでは二酸化炭素排出抑制のキャンペーン「SAVE THE EARTH」プロジェクトの一環として、2008年7月6日と12月29日、NHK教育テレビ(現・Eテレ)の放送を数度にわたって休止した。7月6日は23時00分から7月7日 4時30分まで(本来は5時00分の予定がウィンブルドン選手権延長で急遽繰り上げ)、12月29日は5時00分 - 12時30分および、21時30分から翌日 5時00分までの放送を休止した。 東日本大震災にともなう電力節減 「東日本大震災における放送関連の動き」も参照 NHKでは2011年3月15日 - 3月19日の間、教育テレビ(Eテレ)と衛星第2テレビで0時00分 - 5時00分に放送休止(前者は完全停波だが、計画停電の無い一部地域のデジタル放送では停波を伴わない放送休止のところもあった。後者は停波を伴わない放送休止)。 放送大学では2011年3月17日 - 3月31日の間、テレビ・ラジオとも放送時間を通常より4時間短縮した7時30分 - 21時30分とした(前後数分間の試験電波を含まない。地上波は完全停波。スカパー!、ケーブルテレビ局向け配信では停波を伴わない放送休止)。
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