発電所建設と東西融通とは? わかりやすく解説

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発電所建設と東西融通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 06:30 UTC 版)

桃山発電所」の記事における「発電所建設と東西融通」の解説

桃山地点開発1922年大正11年)に実行移され同年8月桃山発電所着工された。発電所名は当時大同電力社長福澤桃介の名前にちなむ。翌1923年大正12年)に竣工11月7日通水認可下り、2台の発電機のうち1台が11月25日付で使用認可下りたため運転を開始した残り1台も12月24日付で使用認可下りて運転を開始している。主要機器はいずれ輸入品であり、水車はスイス・エッシャーウイス製、発電機および変圧器アメリカ合衆国ウェスティングハウス・エレクトリック製のものを備える。当初最大使用水量は1,300立方毎秒(36.17立方メートル毎秒)で、発電所出力2万3,100キロワットであった送電線関西への送電用に、既設須原発電所との間を結ぶ路線1923年11月架設された。さらに翌1924年大正13年1月には、関東地方への送電用に、東京電灯送電線接続する塩尻までの路線建設されている。関東地方50ヘルツ関西地方60ヘルツ周波数異なるが、桃山発電所東西双方への送電対応するよう、5060ヘルツ両方で運転可能な水車・発電機導入された。こうした設備日本最初試みであった完成後まもなく関東への送電増加したため、50ヘルツ供給力増強ならびに東西電力融通を図るべく、発電所構内周波数変換器が2台設置された。大同電力では桃山発電所発生電力とこの周波数変換器による電力合計5万キロワット自由に東西双方向融通できるようになり、例え関東渇水発生した場合には契約上の電力を同方面送電し、逆に関東余剰電力生じた場合にはこれを大同電力買い戻して火力発電代替として関西へと送電する、といった運用可能になった。

※この「発電所建設と東西融通」の解説は、「桃山発電所」の解説の一部です。
「発電所建設と東西融通」を含む「桃山発電所」の記事については、「桃山発電所」の概要を参照ください。

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