異次元列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:35 UTC 版)
「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「異次元列車」の解説
第28話「あけてくれ!」に登場。 現実世界から、時間と空間を超越した理想の世界へのジャンプ台の役割を果たす、謎の列車。理想の世界へ入る際には空間と乗客たちの過去の時間を突き抜けていくが、ここで過去の日常を振り切れず、「開けて」などと言うと途中で降ろされてしまう。この理想の世界へ続くジャンプ台は他にもあるようで、浮世に嫌気が差したSF作家の友野健二が理想の世界へ入る際には、どこまでも下っていくエレベーターが使用されている。 劇中にはこれとは別にもう1両、異次元へのジャンプ台代わりに使われたと見られる現実世界の車両基地から奪われた列車(こちらは路面電車)が登場する。現実世界から客観的に見ると空中を高速で飛び去っているように見えるこの列車も、やはり操車場から空へ消える。そして、一度降りるといかに現実に幻滅しても「連れて行ってくれ」と叫んでも、二度と乗せてはもらえない。 元になった列車は小田急3100形電車 (NSE)。車輌の数が異次元では4両編成、現実世界では8両編成になっている。 ミニチュアは第10話「地底超特急西へ」でも普通の電車として使用されており、新東京駅を通過している場面が見られる。 「異次元列車の車掌」(演:堤康久)は、ケイブンシャの『全怪獣怪人大百科』に掲載されたことがある。また、書籍『円谷プロ全怪獣図鑑』では、怪獣として「異次元に住む人」、その補足情報として異次元列車が掲載されている。 『総天然色ウルトラQ』では、当時の小田急ロマンスカーの色が忠実に再現された。夜空を飛行するシーンでは、特撮の照明が明るいため、暗く補正された。 イベント2015年に開催された「JR東日本 来たぞ我らの!ウルトラマンスタンプラリー2015」では、田町駅に配置された。 2019年に開催された「円谷コンベンション2019」および「円谷ワンフェス2019」では、ハシ鉄ロコシリーズの箸として出展された。
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