甲殻類(レガリス)について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 11:21 UTC 版)
「海の底」の記事における「甲殻類(レガリス)について」の解説
相模トラフの冷水湧出域で発見された新種の甲殻類で、ザリガニやイセエビを巨大化させたような外見と、拳銃弾程度ならば跳ね返す固い殻を持つ。元は全長2cmに満たない小型の甲殻類であったが、深海探査艇アルヴィンIIが採取したレガリスを事故によって沿岸域にばら撒いてしまったため、沿岸の豊富な栄養源を得た事によって、1m強から3m程までに急激に巨大化した。 実在するシナルフェウス・レガリスと同様、女王エビを中心としたコロニーを作って行動する真社会性生物である。正式な学名は与えられておらず、相模湾の深海で発見された事から、研究者たちは「サガミ・レガリス」という通称で呼んでいる他、警察や自衛隊の関係者は、単に「レガリス」とも呼称している。世代交代のサイクルが一年未満と早く、環境適応能力が高い。外界の認識は赤外線探知器官をもって行う。通常状態での主食はシロウリガイ。 「群れの保存」に特化した極めて高い学習能力を有しており、自然死以外の死因によって死亡した個体から発せられる警戒臭を探知すると、外敵への警戒反応や群れの周囲に発生した異常の回避などの対応などを行うという習性がある。また、命の危機を感じた女王が発する音波に集まってくる習性があり、この音波が潜水艦が打つアクティブソナーのピンの音波と同じ波長であるため、横須賀を出港した米海軍の原潜が打ったピンに反応したレガリスの集団が横須賀に上陸し、新たに餌と見なした人間を捕食。海岸付近や基地内にいた自衛官や市民などが被害にあう事となった。
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