生活史など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 14:30 UTC 版)
成虫の出現は8月上旬~10月下旬で、最盛期は9月下旬頃である。交尾後に雌はクリの鞠果の表面を覆う棘の隙間から口吻を突き刺し、内部の種子の渋皮にまで達する穴を開ける。開けた穴の底に種子1個あたり普通は2-8個の卵を産み付ける。雌1頭あたり攻撃する果実数は約10ー12で最大19個を攻撃したという記録もある。卵は長卵形で乳白色を呈し、長径は1.5mm。卵は約10日で孵化し、幼虫は種子内部を食べて成長する。幼虫は体の太いジムシ状で腹面に向けて身体を曲げている。初めは乳白色だが老熟すると淡黄色となり、体長は12mmにまでなる。10月下旬~12月上旬に幼虫は老熟し、種子の革に直径3mm程度の穴を開けて脱出し、土に潜り込んで蛹室を作り、そこで越冬する。越冬した幼虫は7-10月までそのまま待機し、そこで蛹化する。蛹は裸蛹で灰白色を呈し、体長約12mm。その年に羽化するのが普通であるが、蛹のまま更に年を越すもの、そのまま数年を経過する個体もある。ある調査では次の年に羽化した蛹が67%に対して、2年後に羽化したものが28%もあり、3年後に羽化したものも5%いた。
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生活史など
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 01:40 UTC 版)
本種は主として越年草としてふるまい、その性質は冬小麦に近い。初期の苗が寒さに耐える能力があり、それに続く暖気と長日条件で著しい成長を見せる。ただし春に種子発芽が見られることも知られている。発芽から10~16週でその成長は止まるか一定に収まる。また環境が生育に適さない条件となった場合、その生育は生殖に切り替わり、素速く生活史を終了させることが出来る。本種は浅くしか根を伸ばさないため、乾燥などの影響を強く受けるが、その際でも種子の再生産を確実に行う能力を有している。 本種が単独で大きな群落を作るのは、他種の生育を抑制する性質があるためと考えられ、実際にその抽出液などが多種植物の生長を抑制することが確認されており、多感作用があることが示されている。
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