生活史、形態
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 02:01 UTC 版)
キヨスミウツボは、アジサイ科植物などの根に寄生する寄生植物である。他のハマウツボ科植物の場合、寄生相手である寄主はほぼ限られているのに対して、キヨスミウツボが寄主とする植物は、アジサイ、ムラサキシキブ、ウンゼンツツジ、アラカシ、ウラジロマタタビなど多岐にわたる。寄主から直接養分を得るため葉緑体は持たず、植物体の色ははじめ白色で、次第に黄色味を帯びる。地中に伸ばした寄生根(吸根)が寄主の根をとりこんで、寄主の養分を吸収して生活している。吸収した養分は根や花茎の細胞内にデンプン粒として貯蔵する。梅雨の一時期のみ地上に花茎を伸ばし、開花、結実して地上部が枯死した後、夏、秋には地下部の根に栄養を蓄積しながら生長し、冬は休眠して越冬する。1年で寿命を終える株が多いが、7年以上生育している株もある。 植物体の地上部は高さ5-11cmで、毛はない。茎は卵形の鱗片葉に覆われる。鱗片葉は長さ5-10mm、幅3-4mm。苞葉は長さ1.5-2.3cm、幅5–8mm。
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