現代的事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 18:10 UTC 版)
イージス艦の建造やPAC-3の配備によって北朝鮮への弾道ミサイル防衛を行う一方で中国に対しては日本海沿岸や南西諸島などへと武力侵攻の可能性を想定しており、南西シフトと呼ばれる離島への戦力配備や水陸機動団の創設がこれに当たる。ただし、ソ連の後継国家であるロシアとの対立構造も消えておらず、“北の脅威”である点は依然として変わらない。 日本にとって韓国は、アメリカを介した間接的な同盟国である。また2005年の米韓定例安全保障協議会において、韓国政府が米国政府へ「日本を仮想敵国と表現するように要請していた」との事実がある。しかし日本と韓国は、中国と北朝鮮という共通の脅威に晒されている点で利害が一致しており、2010年の延坪島砲撃事件の後、日本と韓国が軍事的防衛で急速に接近。物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向け動き出している。 中国は、アメリカを1番目、北朝鮮を2番目、日本を3番目の仮想敵国としている。アメリカについては「5つの潜在的脅威がある」とし、北朝鮮については「核保有国を宣言し、多くの核施設を我が国との国境近辺に設けて中国を“人質化”している。一旦戦争が起きれば中国の東北地方や華北地方に巨大な脅威となる」とし、日本については「釣魚島(尖閣諸島の中国名)を日中双方の航空機や艦船が往来しており、軍事衝突が起きかねない」としている。
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