現代的ラウンドアバウトの特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 01:11 UTC 版)
「ラウンドアバウト」の記事における「現代的ラウンドアバウトの特徴」の解説
世界の「譲れ」標識の例 1960年代から1970年代にかけてにイギリスでラウンドアバウトの設計基準が確立され、それに基づいて設計されたラウンドアバウトを、特に現代的ラウンドアバウト (modern roundabout) と呼ぶ。これは、主にアメリカで用いられる言い方で、アメリカでは一度円形交差点の建設がすたれてから後、1990年代になってヨーロッパなどでの事例を参考にしてラウンドアバウトが再度評価されたことから、従来の円形交差点とは明確に区別している。現代的ラウンドアバウトと区別する場合、従来型の円形交差点はトラフィック・サークル (traffic circle) と呼ぶことが多い。 従来からある円形交差点に対して、現代的ラウンドアバウトは以下のような特徴を備えている。 進入車両に対する「譲れ」 進入する際は道路標識「譲れ」で進入車両を制御する。従来型の円形交差点には進入に規制がなかったり、一時停止や信号で進入を規制しているものがある。 環道内の車両優先 環道内の車両が優先して通行する。従来型の円形交差点には進入する車両が優先するものがあり、さらにそのために一時停止ラインや信号が設けられているものもある。 横断歩道 横断歩道がある場合には、「譲れ」のラインから外側に設けられている。従来型の円形交差点には、中央の島に横断歩道が延びているものがある。 環道内駐車禁止 従来型の円形交差点には、環道内に駐車を許しているものがある。 回転方向 進路が交差しないように、外回りである。したがって、右側通行の場合は反時計回り、左側通行の場合(日本など)は時計回りに回る。 周回走行 進入方向と反対側の出口に抜ける場合、従来型の単線型円形交差点ではほぼ直進したまま抜けることができるものがあった。これに対しラウンドアバウトは、直進できないように中央の島を大きくしてある。これは環道を高速で通過させない工夫である。 分離島 ラウンドアバウトの場合は、道路が環道に接続するところで、すべて外回りになるように島で分けてある。
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