人質化
人質化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:36 UTC 版)
「在日朝鮮人の帰還事業」の記事における「人質化」の解説
帰国運動を展開した朝鮮総連も当初は北朝鮮の実情を知る術がなく、事業が始まった当初は純粋に人道的問題として帰国を後押ししたにすぎない。しかし朝鮮総連がどの時点で「地上の楽園」が嘘であることを知ったのか、どのような経緯で帰国運動を大々的に続けるに至ったのかが問題となっている。帰国運動は朝鮮総連が「帰国実現は金日成主席の恩恵」と宣伝するなど、北朝鮮の体制と政権の優位性を誇示するプロパガンダと密接に結びついており、帰国は失敗だったと日本に逆戻りする者が現れては困ることから「長男を日本に残したければ弟を帰国させろ」などと脅し、総連系の在日朝鮮人は兄弟、親子が生き別れになった。こうした状況について、日本では「帰国者は人質」と表現されている。
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